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Rapという形態の音楽は'70年代初頭から出てきたもの
だが、'80年代後半になるまで米国ではなかなか大手 レコード会社はこの分野には手を出してこなかった。 一過性の人気に終わるのではなどと言っていた人も 実際いたように記憶している。今のようなチャート はラップばかりというような状況を予想した人は '80年代には1人もいなかった。 そんな状況だったのだけど、とりあえず目新しい 音楽だった為か、'80年代初期に今となっては なんとも不思議なラップソングが発売されている。 今回はそのキワモノともいえるラップのPVをいくつか。 最初はDr.Johnの「Jet Set」 ttp://www.youtube.com/watch?v=aTLCcsVRs04 Dr.John は'80年代初期にそれまで所属していた レコード会社が活動停止してしまったため、'80年代 後期にワーナーと契約するまでインディで活動して いた。その時期にどういう経緯かしらないけど こんなラップソングを発売していた。 結局この曲だけなのだけど一応R&Bチャートの方では 小ヒット(80位)している。なおプロデュースしたのは 初期ラップの重要人物のデューク・ブーティなので 決してキワモノという訳ではないし、またラップも なかなかハマッている。できればアルバム1枚ぐらい 活動してほしかったものだ。 次はコメディアン&俳優として有名なロドニー デンジャーフィールドの「Rappin' Rodney」 ttp://www.youtube.com/watch?v=I4G7nVtDIRM まあ何と言うか歌詞がわからないと面白みも よくわからないけど、映像あるととりあえず 何と無しにわからんでもない。でもこれだけ ではさすがに笑えないなあ。デンジャーフィールド の持ちネタは結構過激だという事は知っているけど こういうヌルい仕事もしていた訳だ。 この曲はちゃんとビルボードのチャートにも ランクインしていた('83年 83位)けど、当時は まだ存在していたキャッシュ・ボックスのチャート ではかなり大きなヒットとなっていた。局地的な ヒット曲だったのかな? いかにもベーシックトラックがシックかクイーンか という安い造りに聴こえるけど、どうやら'80年代 初期に唯一大手レコード会社所属のラッパーだった カーティス・ブロウのプロダクションが製作した ものらしい。しかしこんな曲になんで共作者6名 (デンジャーフィールド含む)もいるんだよ。 最後はこれは日本でも確か発売された記憶のある 映画監督&俳優のメル・ブルックスの「To Be Or Not To Be」(Hitler' Rap) ttp://www.youtube.com/watch?v=yu2NqfISm9k 実はメル・ブルックスは'81年というかなり早い時期 に彼の映画「珍説世界史Part.1」に使用された「It's Good To Be A King」というラップソングをヒットさせ ていて、気をよくしたのか同じプロダクションで 自身の主演映画(監督はしていない)「To Be Or Not To Be」の主題歌としてこの曲を発売したという訳。 ちゃんと英国ではそこそこヒット('84年 12位)している。 日本でも発売当時そこそこ話題になり、いくつかの MTV番組やNHKの海外情報番組でもこのPVが流れた。 特に「ポッパーズMTV」ではこの曲の歌詞付きで 放送していて、私はまだそのビデオ持っている。 この曲格別にベーシックトラックの出来がいい。それも そのはずプロデュース&作曲はピート・ウィンフィールド で、まさかこんな仕事もしていたとはつい最近まで 知らなかった。 しかしメル・ブルックス再評価されている昨今。是非この 曲とか含めた彼のベストCDも出して欲しいけど、やはり 今ではこの曲はシャレにはならないのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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