カテゴリ:小説
本日は曇り空の中、友人と蓮花寺公園に行きました。 新緑が美しく・・・・
写真は、アイフォンで撮ったので、曇りだと、イマイチな写りです。 実際は、大変美しい景色でした。 蓮のピンクの蕾や花が大きく緑の葉の中で鮮やかでした!
ご年配の方々が鳩と戯れていました~♪
東京の不忍池と、井の頭公園の池を想い出しました。 白鳥ボートがありました~♪ そうそう、4年ほど前に、5カ月だけ、吉祥寺に住んだのですが、 そのとき、井の頭公園の池を取り入れた小説を書いたのですよ。 短編ですが・・・。 最近、想い出し、それを読んでみたら、自分で言うのもなんですが・・・ 結構面白いなぁ・・・なんて・・・。27ページの短い物語です。 そのうち発表しようと思っています。
そうそう・・・ 池って、池の底に、魔物が棲んでいるとか、ネス湖のネッシーとか・・・ 大蛇が潜んでいるような・・・何となく・・・怪しい雰囲気も感じますね・・・ 先ほどの短編とは別に、ブログで書いた物語もあります・・。 ふっと、想い出し・・・2007年に書いた即興小説です。 それを紹介しましょう~♪ ちょっと怖いですよ~♪
『羊飼いの男』 2007年6月の懐かしの作品
険しい頂きのある山に 一人の羊飼いの男がいた。 男は羊に牧草を与える為、山を南へ下った。 男は子供の頃から羊飼いだった。 だから、空の色、風向き、雲の形と色、空気の湿り気、気配 それらを感じながら移動する。 ある日、男は思った。 自分は死ぬまでこんなことをしているのか、と。 誘われるように、泉で水を飲もうと、水面に顔を近づけた。 すると、泉の中から波紋がぷくぷくとする。 男がなんだろうと思って目を皿のようにしていると、 波紋の中心から白い手が伸びてきた。 男は、思わず、わっと声を上げ、しりもちを付いた。 その手は女の手のようだった。 それから、とんとその白い手は現れなかった。 羊飼いの男は、羊に牧草を食べさせ、乳をしぼり、それを村人に売って、 へとへとになっていた。 その泉が恐ろしくも在りながら、男はあの白い手が気になってしょうがなかった。 2週間ほどして、羊たちは牧草も食べ尽くし、いよいよ明日はこの土地を離れる 前の晩のこと。 その日、尖った頂きは夕暮れて闇が迫りつつあった。 山の影から群青色の空に、真に白い月が空に昇ろうとしていた。 羊に水を飲ませに、泉に近づいていたが、あれから恐ろしくて、 のぞき込むことは無かった。 羊たちが静まり、冷たい微風が頬を撫でる。 男は意を決して、泉の岸辺で膝を付き、水面をのぞき込んだ。 すると、ぷくぷくと泡が立った。 恐ろしい気持ちを抑え、男はじっとしていた。 「出てくるなら、出てこい!」男は言った。 すると、ざぶんと大きな水しぶきを上げて、白い大蛇が現れた。 大蛇はあっという間に、男をぐるりと巻いて泉の中に沈んでいった。 水面は何事も無かったように静まりかえっていた。 それから頂きに白い満月が昇る頃 二股に分かれた白いハスの花が、花と花を向き合わせ咲くのだという。 愛する男を失った女が泉に身を投げ白い大蛇となり、 再び愛を実らせようと、200年もの間だ待っていたそうな。 * では、梅雨時、皆さま体調管理には気を付けてくださいね~
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