カテゴリ:小説
マジシャンのジャンはいつものお気に入りはブルー。 スーツもブルー。 コーヒーカップもヤカンもブルー。 仕事の相棒、オウムもブルー、ブルーづくしでこれが彼のラッキーカラー。
ある日のこと、 マジックでマントで覆った牛に青い風船を付けた。 あら、あら、マントを剥がずと、風船は赤色になっていた。 マジシャンは驚いた!
お客さんも驚いた。さっきまで、牛には青い風船が一個だけ付いていたのに マントを剥がしたら、いっぱいの風船でお洒落していたから。 おまけにツノも。真っ赤。
次に助手のマニーにワニを登場させた。 お客はさらに驚く。 ワニがステージに居るなんて! 怖い。 でもご安心を。ちゃんとロープに繋がれています。 さてさて、マントを掛けて、1,2,3,とマントを剥がすと・・・ お見事! ワニは、真っ白け!
さて、さて、 こんどは、何が出るかと思う?
牛もワニもどこかに運ばれて行った後、 赤い風船を付けた牛は、赤と白の縞々の布に、
白くなったワニはブルーと白の縞々の布に・・・ こんな風になって、倉庫に仕舞われたんだって・・・。
最後まで、みごとなマジック。 このマジシャンの名は、ブルー・マックス・ジャン その名を知らぬものは無い? いいえ、誰もその名を知るものはいない。
すっかり秋です・・・。皆さま、今日も、明日も良い日を~ 読んで頂きありがとう! 画像はFFFFOUND!からお借りしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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