カテゴリ:小説
本日は雨日和。 雨の中とぼとぼ美容院に行って、ヘアカラーとカット。 帰宅すると、また、電磁波かモスキート音。 やれやれ。 先日は、茂木健一郎さんの講座の前日からモスキート音に悩まされ・・・ またか・・・と。 行く予定ではなかったけれど、急遽いくことに・・。 これって、わたしの住まいに何か仕掛けれられているんだと想うのよ、 まちないなく。 今夜も、この嫌な音に悩まされて寝ることになりそう・・・。 わたしの人生、これからどうなるんだろう?って想うことあるんだけれど、 まずは悩まないことにしようって。 そして、解決策を見つけることが大事かなって。 我慢するのは、もう終わりにしようと思っています。 かれこれ、もう4年半くらいか、それ以上になるかしら? 苦しみは誰もあるものですね、人知れず、違った形で・・・。 人生には、そんな枷が誰にもあるんだなぁと・・・最近感じます。 裕福だったりしても、お金持ちは、子供のことで悩んだりするし、 親の介護で悩んだりする人もいるし、夫婦仲で悩んだり、 経済的なことの悩みもありますよね、この世は悩みだらけ・・・。 苦しい時は、音楽を聞いて、気持ちをそらすのがいいみたい。 そうそう、楽しい物語を作るのも良いのよ。 わたしは、物語を創って何とか今まで苦境を乗り越えてきたのだから。 そんな訳で・・ 懐かしの即興小説でも・・。 ****** 『続・不思議な鏡』 花村実葉(この時は別の名で書籍になっています)
広場にある不思議な鏡は町中の大変な評判になりました。 次々と皆が鏡をのぞき込んで一喜一憂するのでした。 しかし、この鏡をのぞき込んだものは、不思議と自分の姿を見て満足するのでした。 そんな不思議な鏡を 「この鏡はきっと高く売れるに違いない」 と一人の欲張りな男がやってきて持ち去ってしまいました。
町中の人々は、一体誰が持ち去ったのか悲しみました。 毎日、人々はその鏡をのぞき込んでは、自分のコンプレックスから解放され不思議と明 るい気持ちになる鏡を、なくてはならないものに感じていました。 それで鏡に自分を映す楽しみを持っていた人々は、みな元気がなくなってしまいました。
鏡を持ち去った男は外国の秘密ルートで大金持ちに交渉をしました。 そして一生働かなくても贅沢が出来るほどの金額で交渉が成立しました。 男はひざを叩いて飛び上がって喜びました。 今まで盗みをして生計を立ててきましたが、これほどの報酬は全く初めてのことでした。
男はこの鏡を手放す前に一度じっくり見ておこうと思い立ちました。 持ち去るときは素早く袋に入れてしまい、鏡を見ることはなかったのです。 男は鏡を袋から取りだし鏡の前に立ちました。 そこに映っていたのは背が高く端正な顔立ちの紳士でした。
男は鏡の中の自分の姿を見て大きく首を振りました。 そして涙を流しました。 自分がしていることがこの鏡に映し出される紳士にふさわしくないことを感じ取りました。
男は考え直し、決まった交渉を断り、鏡をもと広場へ戻しました。 それは町中の人々が寝静まった夜中の2時頃のことでした。 男は月明かりの中で、その鏡にもう一度自分を映しました。 そこにはやはり背が高く端正な顔立ちの紳士が映し出されていました。
翌朝、沈んでいた町の人々は不思議な鏡がまた戻っていることに驚きました。 そして喜び、町行く人々はまた鏡の前で立ち止まり、自分の姿を映すのでした。 人々は鏡の中の自分に満足し、そして今日も元気に仕事に向かうのでした。 めでたし。めでたし。 ( 2002年の作品です) 了 このショートの物語は、続なので、前がありますが、後編だけを御紹介。 写真は、上の黄色のお花の写真はわたしの撮影。 下の二枚は、FFFound!から それでは、明日はお天気になると良いですね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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