カテゴリ:小説
赤い鳥がどこからか飛んできて言いました。 わたし、寒くなる前にパートナーを探しているの。 青い鳥が飛んできて言いました。 ぼくもパートナーを探しているんだ。 ぼくでどうだい? ブルーの羽がカッコイイだろう? ちょっとマッタ、ぼくもパートナーを探しているんだ。 ぼくは誠実で、気が利くし、餌も沢山取ってくる。 敵から身を守る緑の羽が自慢なんだ。 君の木の実のような色は、敵に見付かりやすいからぼくが 守ってあげるよ。 赤い鳥は、二羽の申し出に戸惑いました。 するとそこへ、くちばしの大きな鳥が来ました。 くちばしの大きな鳥は、 「一番君を守ってあげることが出来るのは ぼくさ!」 かん高い声を上げて言いました。 「この大きな口で君を守ってあげるさ!」 すると、そこへ、地味な色の鳥がやってきました。 みなさん、初めまして。 ぼくのことも紹介させてくれ。 ぼくはこんな地味な色合いの鳥だ、目立たない。 だから、敵に気付かれずにすむ。それが利点なんだ。 しかし、一番は、木の葉がすっかり落ちてしまった木に ぼくが棲み、毎日木と語り合う・・・。 すると、枯れそうな木だって、弱った木だって、 青々とした、緑の葉をいっぱい付けて再生するんだよ。 ほら、こんな風に・・・。 赤い鳥は、頷きました。 そうして、地味な色の鳥とパートナーになることに決めましたとさ。 めでたし、めでたし・・・。 本日は久しぶりに即興で物語を創りました。 写真はFFFFound!から 10月も今日で終わりですね。 寒くなりますね・・・体長には皆さまお気を付けてくださいね・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[小説] カテゴリの最新記事
|
|