ひらめきハート満天丘 花村実葉
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懐かしの即興小説を・・・。
『化身と影』
月夜の晩、
影という影が一つになって、 女が生まれるという。 女は透き通るほど白く 月の光が生み出した女神のようだった。 けれども女は、なんの為に生まれたのか分からない。 生きるために生まれたのではなく 幻影の為の姿でしかなかった。 だから女は悲しみを持っていた。 手のひらに悲しみの真珠を握りしめていた。 この真珠を受け取った人が 私を愛してくれたら、 私は人間として生きてゆけるのよ。 けれども、女の手の平の真珠を見る男はいなかった。 月夜の晩、 女は遂に影に戻らなければならない時が来た。 静まった月が満月になった時 女は好きな男に手を伸ばそうとした。 けれども、それはイリュージョンだった。 男だと思った姿が梟に姿を変えた瞬間 時間の針は するすると映像が回るように後戻りしていった。 <絵 『こだま』 ポール・デルボー>
本日は懐かしのもので・・・
本日も皆様、良い日をお過ごしくださいね~
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花村実葉
東京ひらめきハートからタイトルを変更しました。 美葉から実葉に名前を変更しました。 一から出直しの気持ちでスタート! 皆さま、今後とも宜しくネ!
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