カテゴリ:映画・小説・音楽など
もうネタとしては遅れまくりなんだけど、
角田光代さんが『対岸の彼女』で直木賞を獲った。 候補になったのが、芥川賞も含めて4回目だとか…? 私が最初に、あ候補になってる、と気づいたのが1回目だったので、 もうずいぶん経ったんだろうなぁ。 実は私は、彼女の著作を読んだことはない。 なのになんでチェックしてるかというと、彼女と私は同窓生だから。 横浜のS女学校(今はS学院と名乗ってるらしい)で中高の多感な時期を同じ校舎で過ごした仲。 …と言っても同じクラスになったことはなくて、グループも別だったけど、 なんか変わったコだなぁという印象はあった。 確か、高1か高2のときに英研か現国で席がすぐ近くだったのが唯一の接点。 そしておそらく当時は私も変わった子キャラで売ってたので、向こうの印象はそんな感じだったろう。 あっでも彼女は私と違ってネクラを売りにはしてなかったけど。ハハハ その後、彼女は大学在学中に少女小説の新人賞を獲り、しばらく別ペンネームで活動していた。 彼女と仲の良かった同窓生のコが、うちとオヤ同士仲良しだった関係で、細切れながら情報が入ってきた。 たとえば、今は少女小説だけど行く行くは文学路線を目指している、とか。 そして、それからしばらくの後、彼女は本名で海燕新人賞を獲り、またしばらくの後、芥川賞の候補にもなった。 そして今、直木賞に…というと、なんと順風満帆の作家生活だと思われそうだが、 そらまぁ賞獲ったきり鳴かず飛ばずなケースに比べれば順調だし恵まれてるとしても、 作品を一つ一つ書き上げて推敲し、また次を生み出し…という作業はまったく何の保証もない、 自分だけが頼りで、その自分が最大の敵にもなる孤独な作業。 それを十年以上も続けてきた彼女に素直に敬意を表する。 たとえば山田詠美や林真理子のような時代の寵児になるハデさはないけど、 実直さと独特の哀感調ユーモアのある雰囲気が昔と変わってない。 彼女はそれでいいと思う。 私は文体の好き嫌いとかに異様に細かいのでおいそれとは飛びつけないタチだが、 それでも彼女の本を読んでみようかと考え始めている。 頑張れ。もっともっとイイ作品を書けるように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/02/22 08:47:00 AM
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