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ありがちな結末では終わらなかったけれど・・・
松本まで来た妙子とポポ ここにも安住の地は見つけられず 縁ができた老ドライバーと助け、助けられながら 今度こそはと、昔少なからず世話をしたと自負する神戸の姪のもとへ 「きっと、あの子なら助けてくれるハズ」 頼みの綱と期待した子にも裏切られ、絶望の淵に・・だが 妙子は負けなかった。 疲れた身体にムチ打ち、追っ手から逃れるべく 奥深い山へ山へと・・・道なき道を進むとそこには、田舎暮らしを夢見た 人々が建てた家々が廃墟と化して たまたま来ていた不動産屋の口利きで1軒のあばら家を借り受け ポポと共にまるで世捨て人のような生活がスタートする。 野生を取り戻し猟をするポポ、荒れた土地を耕し 「今が、一番幸せかも知れない」と 心安らぐ妙子だが・・ そんな生活も長くは続かず~ポポが老齢のため、あちこちと身体の 不調の悩まされ、過酷な辺境の地での生活に「私はなんのためにこんなことをしているのか」 と心迷うこともある妙子の身にも重大な出来事が・・・。 もうラストシーンです。 ちょっと残酷な結末のような気がします。これがこの作家の得意技でしょう。 ただ、ポポは祈願したように優しい手に抱かれながら天寿を全うできそうです。 読後感を損ねるような結末では決してなかったと申して置きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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