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カテゴリ:日常のあれこれ
昨日とはうって変わり爽やかな5月の空になりました~♪ 田舎暮らしの都会人なもので.... 2~3年前まで毎日通勤で通ったこの道で 毎年この地域一帯(と言っても田畑にして数十枚の広大な規模)だけがこの季節に マッ茶色に染まるのを??不思議なもののように見ておりました。 最近になってやっとこれが麦畑だと知りました。 アハハ.... 車で通るとそれはもう~見渡す限り マッちゃちゃ 早苗の若い緑の田んぼも清々しくてイイものですが この麦畑も素朴でなにか柔らか~い気持ちにさせてくれます。 *********************************** 素朴で懐かしい気持ちにさせてくれる新刊!読みました 文学界新人賞受賞作『初子さん』 赤染 晶子著 新人も新人初めての作品集に収録されている初々しい1作です。 あんパンとクリームパンしか作れないパン屋でしかも時々はあんとクリームが 間違って入って、あんパンの形をしたクリームぱんを平気で売っている 薄らぼんやりな店主のいるパン屋の2階で下宿 ひがな一日ミシンを踏んでいる若い洋裁職人が初子さん 昭和50年代のぬる~い町のぬる~いドラマですが.... どこにでもいましたよネ。こういう働き者の女性が (うちの近くにもいましたよ、そんなおね~ちゃんが昭和30年代だけど) けっして勉強ができなかったわけではないけれど、父親を早く失くしたり なにかの事情で収入がアテに出来なくて、しかも自分の下に兄弟が4~5人も いたりして... 中学を出る頃にはすでに近所の洋裁屋のオジサンのところに 丁稚奉公が決まっているような人。 薄らぼんやりな店主に「あんた、しっかりしいやぁ~」と言われ 「ああ嫌や」 アンタには言われたくないと思う初子さんですが まだ若いのに、ひょうたん柄の割烹着姿に糸くずやら埃をつけたまま 配達や採寸にと自転車で走る、洋裁のことしか頭にないような初子さんの 心のなかの叫び、諦めを愛情ある目線で描いたストーリー .......京都の下町言葉が郷愁を誘う....... こちらはナント! タイトルだけで眠れそうな気がしてきました~ **赤染 晶子...2004年『初子さん』で第99回文学界新人賞受賞 本書が第1作品集となる気鋭の新人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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