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カテゴリ:都会・田舎・身の回り。
*釜ヶ崎の通称『三角公園』では毎週火曜日と土曜日に『勝ちとる会』というところが炊き出しをしている。早朝から準備にかかって整理券を配布し、正午頃だったか、長蛇の列に丼で1千食くらいを提供する。別の『釜ヶ崎炊き出しの会』というところは、毎日昼と夕方に西成警察署と隣接する『四角公園』というところで炊き出ししている。他にもカトリックやプロテスタントの慈善団体が炊き出しその他を随時行っているのでそういうところを小まめに回っていれば仮令無一文でも餓死する心配はないというわけである。 今日はちょっとそのあたりを見学して気持ちだけのカンパもしてから『職安通り(通称泥棒市場)』でスポニチを買った。そこの露店では、駅とかで拾い集めて来た当日の新聞・雑誌を売っている。新聞は普通紙もスポーツ紙も50円、週刊誌や漫画は新しければ100円、古いのは50円で売っている。 スポーツ新聞は人気があって、『日経』や『朝日』はいつまでも売れ残っているが、スポーツ紙は遅い時間では売り切れてしまうこともある。中でもスポニチは一番人気がある。 尤もスポニチの人気はいわば『全国区』だから、スポーツ新聞の中でも最大の発行部数を誇っていて、口の悪い連中は「『毎日』の本紙はスポニチだ」などと言っている。 で、スポニチを買ったのだが「これは競馬欄が抜けているよ」と言われた。競馬欄だけに用のある人がそこだけ抜いてあとは捨ててしまったのだろう。土日の中央競馬開催の日にはこれも珍しいことではない。 「競馬がないと40円か?」と私は交渉した。売り子は苦笑いして競馬予想の「専門紙を付ける」と言った。これだって新品を買ったら400円くらいする筈である。私は競馬とかしない人だが半分その気になった。そこへ隣の年配の同業者が戻って来て「競馬抜きは30円だ」と相場を言ったので私は「競馬は要らんのや」と白状して30円支払った。 ビデオの店にも行った。吉田喜重の『秋津温泉』、山田五十鈴(みすずではない!いすずだっ!)の『必殺からくり人』とかあと『男はつらいよ』とかもあって、さも物欲しげに見ていたのだろうか、売り手が「500円か1,000円だ」と声をかけて来た。 「ビデオレコーダーがない」と私が言うと「本体がないとビデオは見られない」と丁寧に説明してくれた。「テレビと繋ぐんやで」と言うので「テレビもない」と私は答えた。相手は流石に呆れ返っていた。 あそこはほんとに面白いところだと改めて思った。w 吉田喜重 (ヨシダキジュウ) - goo 映画 秋津温泉(1962) - goo 映画 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年12月15日 16時22分06秒
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