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テーマ:親の介護問題(1012)
カテゴリ:おぼえがき
以前に義父と義母の話を日記に書いたことがあったと思うのですが(戸建てを畳んで近居のマンションへ<2009>、夫婦揃って老人ホームへ<2015>、実は去年の12月に義父が亡くなりまして。それも急な話だったのです。
いろいろ知らなかったことが起こって、いちいちビックリしたので備忘録&どなたかの参考になるかもと思い、記録しておくことにしました。 まず前提。 義父は呼吸器系の持病があったので在宅酸素を使用していたのですが、ここのところ病態は安定していました。立ち上がっての移動などは息が苦しくなるので出来ないんでベッド上での生活ですが、パソコンを使いこなしAmazonでネットショッピングを楽しんだり、ベッドの脇に置いてあるティファールのポットでカップ麺を作ったり、携帯から出前を頼んだり、それなりにアクティブに老人ホーム生活を過ごしていました。認知症はなく、話す内容もとてもしっかりしていて面白かったんですよ。 義母は同室で一緒に生活していましたが、こちらは認知症がけっこう進んでいます。でも夫婦仲はとても良くて、いつも一緒。ホームのスタッフさん達もびっくりするほどの『ニコイチ』な2人です。 入居していたホームでは月に2回在宅医による訪問診療があるので10日ほど前に定期診察を受けていましたが、特に変わった所見もなかったようです。亡くなったのは木曜の夜中だったんですが、2日前には「今キャンペーン中やからお得なんや」と銀のさらの出前を取って機嫌良くペロリと夫婦でお寿司を食べたりしていたそうで。水曜当日も午前中は訪問リハビリの先生が来ていて、予定通りリハビリも実施したそうです。 さてその夜、夜中の2時頃に自宅に電話があり「おじいちゃんが心肺停止状態で、今スタッフがひとまず蘇生処置をしていますが、救急車を呼びましたので、その時点で延命措置を行いますか?」 寝起きのダンナはそれこそ寝耳に水。え?え?何の話?って感じなんですけど、とりあえずその状態だったらもう何も医療措置は希望しません、と返事をし、搬送先の病院へ行ってください。と言われたので急いで自家用車でダンナ・私・叩き起こされたコゾウの3人で病院へ。 着いたら救急車は先に到着していて、ちょうど当直の先生を待っている状態でした。当直の先生が死亡を確認し、私達はそしたらあとは葬儀社を決めてあとの段取りを考えるのかな、と思ったのですが、そうは問屋がおろさないのです。 義父の容態がもともと悪化していてすでに看取りの体制に入っていて、24時間以内にかかりつけ医の診察を受けていたのであれば、死亡後でもかかりつけ医が死亡診断書を書いてくれるのですが、今回の場合はいわゆる「急死」で「変死」になるんですよね。その場合、警察に連絡しないといけないのです。そして死亡診断書は警察の検死を受けてからでないと書いてもらえません(検死の医師が書く訳です)。なので、おじいちゃんは病院から警察に搬送されることになるようです。 いっぽうホームの方では現場検証を行わねばならず、残された義母も心配だったのでダンナとコゾウは車でホームへ。ワタシは警察がやってくるのを待って病院で義父と待機。師走の夜中の救急外来は寒い…。 あとから聞いた話ですが、ホームには警察の人が10人近くやってきて、居室の写真をバシャバシャ撮りまくり、財布の中の小銭まで確認して写真を撮り、夜勤のヘルパーさんは事情聴取を受け、なかなか大変なことになっていたようです。数年前に老人ホームで事件があったりしたので、あれ以来警察も厳しく介入するようになったそうで。 現場検証を終えた警察チームはその後、義父とワタシの待つ病院へやってきて今から検死のために警察へ搬送すること、死因をより詳しく調べるためにCTなどを撮りたければ搬送前にここで撮る必要があること(警察では詳しい検査は出来ないそうです)、その場合は保険は利かないので実費になること(生きた人じゃないからね…)などを説明され、検査は不要ですと答えて義父は警察に搬送されていきました。約3〜4時間ほどかかるそうで終わったら電話をくれるとのこと。ワタシも付き添うのかと思ったらいらないようで、ワタシ、車もないのに病院でひとり…時間は明け方の4時前…おおぅ(ちなみにこの時の会計は4000円ほど) ホームにいるダンナが家に戻るというので帰りに寄ってもらってワタシを拾ってもらい、ようよう帰宅したのが朝の5時頃。気の毒にコゾウは2時間仮眠を取っただけで学校へ行ったのでした…(;´Д`)(ダンナ結核騒動の時もそんなことあったな…)。 その後、ダンナは仮眠。ワタシは数日忌引きになることを考えたら処理しておかないといけない仕事があったので大急ぎで作業を進め、方々にメールを飛ばして根回しを済ませ、警察から検死が終わったとの知らせが入ったのが朝の9時頃でした。 ところで、亡くなったらすぐに決めないといけないのが葬儀社なのですが、これは我が家の近くに手頃な葬祭会館があったので特に比較検討もせずそこに決めてしまいました。スマホで電話番号を調べて病院で待っている間に電話をし、夜中の3時頃でしたがさすがに夜の電話番がいるんですね。迎えにいける状態になったらまた連絡ください、とのことでした。なので検死終了の一報はそちらにも入れ、ダンナと2人で警察に。 警察に行くと刑事課に通され、夜中に話をした刑事さんが検死の結果を説明してくれました。 曰く「外傷もなく、事故でもないと思われます。死因は『心筋梗塞』となっています」。事件性がないので解剖もしません。ただしこちらから頼めばそういうことも出来るようです。『心筋梗塞』…ようするに『心臓が止まりました』ぐらいのニュアンスなんだろうなぁ(だって詳しく検査したりしてないもんねぇ)。ちなみにこの検死、お値段は約2万です。電話連絡の際に金額を知らせてくれたので用意していきました。カードはおそらく使えないでしょう さて、このあとは通常のお葬式への流れになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.02.10 16:32:00
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