100％MIX JUICE

　小さな体でパワフルな歌を披露するアヴリル。この前来日してすごい話題になってたよね。
　　
　今日は彼女のアルバム「Let Go」を聞いてた。あたしにとってこのアルバムはかなり特別。去年カナダのCDショップで買って日本まで持ち帰ったものでマジ大切なんだ。アヴリルを聞いてるとカナダの楽しかった日々を思い出すんだ…


　あたしとじゅりが修学旅行でホームステイした家は、アルバータ州エドモントンの静かな住宅街に住むカーマンさんのお宅だった。２階建て地下室付きの広々した家にビビってるあたし達を、夫妻とその３人娘と80歳の犬が迎えてくれた。

　オランダ人で厳格だけど実は面白いお父さん。カナダ人で優しく思いやり深いお母さん。あたし達とタメなのに超大人っぽいエリン。大人っぽいけど、はしゃいでると可愛い16歳のケリー。人懐っこくて甘えん坊の12歳ハンナ。

　ママがすっごくお料理上手で、特に毎日学校のお弁当に入れてくれたチョコチップクッキーがホントおいしかった。

　夜、早くベッドに入らなきゃいけないのに、毎晩あたし達の部屋に来て色々話したり遊んだりしてたマジ甘えん坊のハンナ。ママに見つかってビンタされて泣いてたよね。
　言葉はきちんと通じてなかったかもだけど、遊んでるとき心は通じてた。あたし達のことを学校の友達に嬉しそうに話してたよね。マジ嬉しかったよ。

　　まるでホントの妹ができたみたいだった。


　超テンパのエリンが、服に使うフツーのアイロンを髪に当ててストレートにしてたときはビビったよ。
　彼女はしょっちゅう歌を歌ってて、アヴリルも彼女の十八番だった。すんごく上手だったの、覚えてる。


　しょっちゅうバイトで顔を合わす時間が少なかったけど、家ではしゃぎまくってくすぐり合いっこしたケリー。長い長いあたし達の買い物にも何も言わないで付き合ってくれた。


　買い物好きなあたし達の為にエドモントンモール(超大型ショッピングモール)に連れてってもらった。そこでママが買ってくれたピアス、今でも大切に持ってるよ。
　
　そういや信仰心の厚いお宅で、土日に教会に行ったっけ。すんごい話が長くて起きるのに必死だった。聖歌(？)もフツーにロックっぽくて新鮮だった。

　出かけた後は大体感想を聞かれて、「tired(疲れた)」しか答えられなかった自分の表現力、英語力の無さがすごくもどかしかった。もっと英語やろ!!って誓ったのに今はそんなことも忘れて生活してる…(-_-;)

　
　数日通った地元の高校で中国人の子にナンパされたのも今となっちゃ良い思い出。一緒に写真撮ったけど、そんときはホントびびってたなぁ。今見るとマジ笑える。


　カナダを離れるとき、涙が出そうになった。そんくらいカナダは良かった。10日間のうち観光で行ったバンフやバンクーバーよりも、言葉は通じなくても人の温かさをモロに感じられたエドモントンが懐かしい。またあの土地に行きたい。そして、あの人達にもう一度会いたい。