きっと空が青い

二世帯住宅の１階に独りで暮らしている　Fさん（男性）。

２年前に、息子の家の建て直し費用をFさんが全額出して　２世帯住宅にし、

Fさんも越してきたのはいいけれど・・・

期待していた息子家族の支援はほとんどなし。

こんなはずじゃなかった・・・と気分は常に低下。

持病もたくさんあって、体もしんどい。

月に２～３回、Fさんから事務所に電話がかかってきます。

「ケアマネさんに相談したいことがあるから、すぐ来て欲しい」　とか、

体の不調を電話口で訴え、「来て欲しい」というのもあります。

ところが、言ってみると意外と元気で　Fさん自分の気持をトウトウと話される。

じっくりお聞きしていたら　スッキリした顔になり、最後は笑顔で見送ってくれる。

結局　寂しいのです。

上に家族が住んでいるのに、まったく顔も見ない　っ辛いでしょうね。

また、独りでいろいろ考えられるようで、これまで　いろんなアイデアを考えついては

突然始めたり、止めたり・・・を繰り返してきました。

思い出したら、人の意見はほとんど耳に入らないFさん。

先月は「有料老人ホームに入る」と言い出され

ご本人、息子さんに話して　手付け金も納め、積極的に話を進めていました。

ヘルパーさんは「来月から入所されるようなので、ヘルプなくなりますね。」

ともう決まったような口ぶり。

「いえいえ。ちょっと待って。　本当に入られるかどうか、まだ分からないわよ～。」

と言っていましたら、昨日　Fさんから　「相談があるからすぐ来て欲しい」

おいでなすった！

Fさん「あのホームは方角が悪いので止めとく。

今　利用しているショートステイにずっと泊まれないか？」

おっと！　今度はそっちですね？！

いわゆる　ロングショート。（って変な名前。俗称ですが。）

いいのですが、これはちょっと使い方がややこしいんですよ・・・。

すべてを一度に説明しても理解できないFさん。

ショート先に確認し、とりあえず来月からロングで泊まる段取りをつけた。

でも多分、途中でイヤになって帰ってくる可能性大。

Fさん「今年いっぱい泊まれるんか？」

私「そうね～。Fさん、とりあえず８月いっぱいはお部屋取ったから。

８月に入ってから、また考えていきましょう。それからでも間に合いますよ。」

１ヶ月もつかな～～と私は踏んでいます。

Fさん、体も心も辛いよね。

一番Fさんが過ごしたいように過ごしましょう。

一番FさんがFさんでいられる場所で。

そのために一生懸命お手伝いさせていただきます。