きっと空が青い

9月に一輪車でこけて痛めた首・・・。

当初よりは随分マシになったけど、

元々あった肩こりと一緒になって、痛みが慢性化したよう。

前にも書いたが　うちの近所にはやたら整骨院（接骨院？）がある。

電気あててマッサージしてもらうと、その時だけでも楽なので

気休めにたまに行く。

この１5年くらいで、ご近所すべての整骨院に行ったと思う。

が、5年位前に開業した整骨院は行ったことがなかったので

おとといの夜、初めて行ってみた。

なんだか知らないが、沢山の機械が次から次から出てきた。

よく喋るセンセイで、

今の若い柔道整復師は経験も十分積まないですぐ開業するとか、

マッサージしただけではダメ、根本から治さないといけない　とか

いろいろ　いろいろおしゃべるなさる。

頸椎が圧迫されているので、圧迫を緩和させる　と

寝ている首を後ろからジワジワーーーーと引っ張られた。

手技はそれだけで、マッサージはいっさい無し。

かなり異色の整骨院である。

効果は・・・？　う～ん・・・なので、もう行かないかなぁ　と思って

帰ってきたら、健康保険証を返してもらってない！

気付いたのが夜の9時過ぎでたので、翌朝　電話してみた。

そしたら「保険証ですか？　ちょっと待って・・あ～ありました。」

って、翌日まで気づかないって？？！　どうなんでしょう～～。

もう行かないかな　と思っていたけど、保険証を取りにいかねば。

まぁ　せっかく行くんなら、もう1回だけ受けてみるか・・・。

と仕事が終わってから　昨夕もう1度行ってみた。

この前と同じ機械を一通りしたあと、今度は骨密度を測る機械や

エコー（ふくらはぎのしこりを映した）や、

体脂肪量やら骨量や体内水分量を測る機械、

（指先で測る）血中酸素　を測る機械やらが出てきて、

ここはどこ？　って感じだった。

いずれも、実年齢マイナス5歳程度だったので　内心喜んでいたら・・・

「身体は６０兆の細胞からなっていて、それを支えているのは

口から摂る物がすべてなんですよ」　　って話から

ナンタラっていう有名なドクターも勧めている

「★★★」を毎日摂ると、身体は正常な状態に戻り

現代病と言われている病が治る。

（「治る」という単語は使わなかった。薬事法の関係。

暗にそう説明。　なが～い話を超簡単に書いたけど。）

あと、商売しているんじゃない。

ネットとかで★★の成分が入った物を買ってもいい。

が、製造過程を調べないといけない　とか。

もう～～～

こっちは癒されに行ってるのに、マッサージのマの字もせず、

機械さわるだけなら、わたしにも出来るわっ！

しまいに延々と健康食品の話ですか。

しかも1本10500円って・・・あなた。

「★★って成分が身体に良い事は知っていますけど、

それより何より、（値段的に）お金が続きませんわね。」

とやんわり断ると、

「それで身体が正常になって、医療費が浮くのと　どっちが安つくかって事です」

だと。

だんだん怒りに似た感情がフツフツと湧いてきた。

わたしゃ単なる肩こりだけど、

これが例えば悪性腫瘍を患っていたり

医学では治療が困難な病を持っていたとしたら

健康になる。治るかもしれない　って非常に繊細な話。

いや実際、アトピーにも効くんでしょうね～　などと

効くというに決まってる事を口走ってしまった。

何故なら、息子が重傷のアトピーだから。

もちろん、このセンセには言わなかったが。

1本１万円でも、息子のアトピーに効果があるなら

惜しくはないわね（本当に効くなら）と一瞬思ったくらい。

（息子は漢方治療中だが、今　良くない状態が続いている）

何が言いたいかと言いますと、

このセンセは★★★って商品を信じて、自分も飲んで勧めているのでしょうが

人の弱み（病）に付け込んで、（本人は信じているんだからそんな気はなくても）

効くかもしれないけど効かないかもしれないって代物を

法外な値段で売ろうとしていること。

それにむかついたのだと思う。

結局、ある意味『新興宗教』だな　と思った。

『健康』って教祖の。

健康であるに越した事はない。しかし

「そうあれねば不幸。

健康がすべて。

これで健康になるなら高くないしょう？」

って考えに、わたしは違和感を感じた。

もう一度言うけど、健康であることに越したことはない。

しかし、人の幸せと健康とは比例しない人もいる。

と私は思っている。

三浦綾子さんは、二十歳頃から考えられないくらいの病気と共に生きてきた。

死ぬまで様々な病が次から次から来たけれど

彼女自身は非常に幸せな人だった。

彼女自身がそう感じていた。

 それは著書を読めば明快です。

わたし自身も、患った時に「病」と「幸せ」を別に感じる者でありたい。

それには　必要なことは何なのか

あのセンセも、いつか届くでしょうか。