|
テーマ:今日聴いた音楽(75553)
カテゴリ:外国語詞和訳
(承前)
2曲目は「I Look To You」。 早すぎるラスト・アルバム (年齢的にもリリースから間が開いたという意味でも)となった 『I Look To You』(2009年)のタイトル曲です。 訃報を知って最初に聴いたのが、このアルバムです。 その時はいいアルバムだと思うんですよね。 リリース時に買って聴いた時もそうでした。 「あの」ホイットニーという事をいったん意識の外に置けば。 しかし、そこから改めて過去のアルバムを聴き直して比較すると 声の劣化に愕然としてしまいます。 その印象をダメ押しするのが、この曲。 トリッキー・スチュワート(Christopher "Tricky" Stewart)と ハーヴィー・メイソン・ジュニア(Harvey Mason, Jr.) の共同プロデュース。 作詞・作曲は マイケル・ジャクソンの最後のビルボード1位曲も手掛けた R・ケリー(R. Kelly)。 (葬儀で歌った!!) 磐石の布陣ですが アレンジがシンプルなので、誤魔化しようがないんです。 (ほかの曲は、その辺りを巧く処理している) かつて聴き手に幸福感をもたらした 美しく艶やかで強さのある、「あの」歌声はどこにも無く ざらついて不安定な苦しさを感じてしまいます。 「I Look To You」ミュージック・ビデオ (YouTube Whitney Houston VEVO) http://www.youtube.com/watch?v=5Pze_mdbOK8 楽曲の良さやアルバムにおける位置づけはともかくとして こういう歌唱の重要度が高い曲を どうしてリード・シングルにしたのか訝るほどでしたが 何度も聴き返して(なぜか心に残る) ようやく納得しました。 それこそが、この歌のメッセージなんだと。 墜ちるところまで墜ちて たいせつな物を失ってしまって。 そこから前に進むために必要なものを 苦しみながら求めている姿を ありのままに晒しているんだと。 「I Look To You」歌詞の和訳 http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3023#looktoyou しかし、他人の書いた歌詞とはいえ 最終的に彼女の命を奪った心の弱さを露呈しているとも言えます。 (20代までが、あまりにも恵まれ過ぎだったのかもしれません) 彼女と同時代に脚光を浴びたソロ歌手で 現在まで常に第一線を走り続けているのは おそらくマドンナだけですが マドンナがそうである大きな要素として ハートの強さがあると思います。 もともとの路線の違いはもちろんありますが 下から這い上がって来たマドンナは、たとえ低迷したとしても こういう歌詞は歯牙にもかけないでしょうね。 ---- -------- After I lose my breathe There's no more fighting left Sinking to rise no more Searching for that open door 息が切れてしまって 闘う力はもう残ってなくて 沈んでもう浮かべないの 抜け出る所を探しているの I Look To You / Whitney Houston (2009) ホイットニー・エリザベス・ヒューストン(Whitney Elizabeth Houston) August 9, 1963 - February 11, 2012。 エグゼクティブ・プロデューサー Clive Davis (1932-) 母 Emily "Cissy" Houston (1933-) 従姉(シシーの姉の娘) Dionne Warwick (1940-) 名付け親(ホイットニーが生まれた頃、シシーがバックコーラスを勤めていた) Aretha Franklin (1942-) 父 John Russell Houston,Jr が2003年に亡くなったくらいで みんなご存命ですよ... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/02/19 06:02:45 AM
コメント(0) | コメントを書く
[外国語詞和訳] カテゴリの最新記事
|
|