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宮 寿陵

宮 寿陵

2012/02/19
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カテゴリ:外国語詞和訳
All at once
I'm drifting on a lonely sea.
Wishing you'd come back to me.
And it's hurt me more than you know.
All at once.

突然
私は漂っている 孤独の海
願いは あなたに戻ってほしい
そしてその痛みはあなたの理解を超えるの
突然...

All At Once / Whitney Houston (1985)


---- --------

2月11日(日本時間12日)

グラミー賞発表の前日の日曜日だったので

僕は過去のグラミー賞関連のブログに手を加えようと思って

昨年7月に若くして亡くなった

(後にアルコールの過剰摂取による事故死と検視官が発表)

エイミー・ワインハウスが席巻した4年前を見返していました。

(今回のグラミーで遺作となったトニー・ベネットとのデュエットが受賞。エイミーの父とトニーが感動的なスピーチを行いました。)

それが終わり、ブラウザのホームボタンを押して表示される

トップページのニュースで

ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)の訃報を知りました。



極東の一市民である僕とホイットニーには

別に因縁も何もありません。

因縁と言えば、ホイットニーが亡くなったのが

クライヴ・デイヴィス(Clive Davis)

(コロムビア・レコード社長→アリスタ・レコード創設者→J Records創設者→RCAミュージック・グループ社長→現在はソニー・ミュージックエンタテインメントのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)。ロックの殿堂入り)

主催のグラミー直前パーティー(Clive Davis Pre-Grammy Party)

に出席するために滞在していたホテルだということ。

世界最高の音楽イベントであるグラミー賞には

音楽関係者が終結します。

そのプレ・パーティーですから

ただシャンパンを飲むというのではなく

ビジネスの話をしたり

業界の大物であるクライヴがプッシュするアーティストの

ショーケース・ライブをしたりするわけです。

ホイットニーにとっても、近年で言えば

2009年の<復帰アルバム>に向けて

2008年2月,2009年2月のこのパーティーでメイン・ゲストとして登場。

結果的にビルボード1位を獲得するアルバム発売に向けて

クライヴ・デイヴィスが仕掛けたプロモーションの一環としての

華やかなアピールとなったパーティーです。

(ただしグラミー賞の対象期間ギリギリに発売時期を合わせたけど、残念ながら1部門もノミネートされませんでした)

それから、わずか3年後。

こういう形でニュースになるとは...


---- --------

訃報後に改めて聴いた曲の中から

2曲いっぺんにやります。

1曲目は





(上がオリジナルのジャケットで、下は僕も持っている日本盤独自のジャケット)

ファースト・アルバム(1985年)収録の

「All At Once」です。

同じアルバムの「Saving All My Love For You (すべてをあなたに)」

セカンド・アルバム(1987年)収録の「You're Still My Man (愛の絆)」

に続いて、またまた

マイケル・マッサー(Michael Masser)作曲となってしまいました。

(主にコンビを組むジェリー・ゴフィンではなく、作詞はジェフリー・オズボーン)

しかも本国アメリカやイギリスではシングル化されず

「すべてをあなたに」のB面。

(日本を含めシングル発売された国もあります)

僕の好みで選んでいるので偏った選曲ですが

ポップ寄りの楽曲においては

マイケル・マッサーとの組み合わせが最高なんだから

しょうがないでしょ。



ビデオ「All At Once」視聴(ソニーミュージック)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/
Arch/BV/whitneyhouston/BVCM-37774/index.html



ホイットニーと言えばアリスタ(Arista Records)ですが


<アリスタ略年表>
1974 クライヴ・デイヴィスがColumbia Records系のいくつかのレーベルを統合、アリスタ(Arista Records)を創設
1979 BMG(Bertelsmann Music Group)の傘下に
(1979 ディオンヌ・ワーウィック加入)
(1980 アレサ・フランクリン加入)
(1985 ホイットニーのデビュー)
(1992 『ボディガード』大ヒット)
(1994 ディオンヌ・ワーウィック離脱)
2000 クライヴ・デイヴィス退任。BMGの出資でJ Records創設。
(2002 BMGがJ Records吸収。クライヴ・デイヴィスはBMG系列RCAの社長に)
(2003 アレサ・フランクリン離脱)
2004 BMGがソニーミュージックと対等合併しSony BMGとなる
2008 ソニーがBMGの持ち株分を買収して、ソニーの完全子会社Sony Music Entertainmentになる
2011年10月 アリスタレーベル(J Recordsも)の閉鎖を発表。所属アーティストはRCAレーベルへ転籍


ですから、2012年現在での所属レーベルは

アメリカは「RCA Records」
http://www.rcarecords.com/artists/whitney-houston

日本だと「ソニー・ミュージックジャパン インターナショナル」
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/
BV/whitneyhouston/index.html


です。



ノート「All At Once」歌詞の和訳
http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3023#allatonce


ファースト・アルバムが『Whitney Houston』

セカンド・アルバムが『Whitney』

何かしらのコンセプトを付けるわけではなく

伝えたいのはホイットニーの魅力。

そういう意図を感じるアルバム・タイトルですね。

日本盤の

『そよ風の贈りもの』
『ホイットニーII』(←はマトモだけど、リイシュー盤からは「すてきなSomebody」というサブタイトル付き!!)

という、収録曲(しかも邦題)を冠したアルバム・タイトルは

蛇足だと思います。


---- --------


1963年生まれのホイットニー。

ファースト・アルバムの前に、御披露目も兼ねて

テディ・ペンターグラス、ジャーメイン・ジャクソンという

アリスタ所属の大物とのデュエット相手に抜擢されたのが1984年

(いずれもファースト・アルバムに再録)

デビューからの3枚のアルバムが1985,1987,1990年。

歴史的名唱と言われた、スーパーボウルでの国歌が1991年。

そして『ボディガード』が1992年

20代のホイットニーの歌は、見事としか言いようが無い。

ただ、そのホイットニーより更に若かった僕は

当時はそんな事は考えてもみませんでしたが

(ただただウットリするだけでした)

彼女の歌ってアスリート的なんですよね。

持って生まれた才能を

本人の努力と周囲の手厚いサポートで花開かせたわけですけど

それを爆発させたのは若さの力あったればこそ。

いずれは(特に伸びやかな高音は)衰えていたのでしょう。

不摂生が加速させたのは間違いありませんが。



(長くなったので、2つに分けます)






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Last updated  2012/02/19 05:51:40 AM
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