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テーマ:癌(3550)
カテゴリ:小波の日々
友人と言うには失礼かもしれない。 息子の同級生のおじいちゃん。80歳。 近所付き合いもしていて、 義父が亡くなった時、盆栽片づけを手伝ってくださって。 ・・・ 立派なお庭には、今も100鉢以上の盆栽が並んでいます。 先日亡くなられたのを、回覧板で知りました。 家族葬が済んだ、という知らせでした。 そこで、オットと、お線香をあげに、行ってきました。 すい臓がんとのことでした。 昨年の夏に病気が分って、地元病院では「手術は無理」と言われ、 孫の一人が勤務する大学病院を頼って受診したところ、 「今手術しなければ、半年もたないよ」と言われ、 そこで手術。 そして抗がん剤治療開始。 ほどなく、転移が複数みつかり、 結局、あれから半年待たず、1月末に家のベッドで、 家族に見守られ、旅立たれたそうです。 お孫さんもナースですし、無理と言われた手術を引き受けてくれた大学病院のことも、 手術をしたことも、後悔はされてませんでした。 最後の1か月は、容体が悪くなるばかりで、 市役所に申請をだし、訪問診療や、介護の手続きで ご家族も大変だったようです。 ただ、最後まで意識がクリアであったこと、 痛みを訴えなかったこと、 好きなものを食べられたこと、 大好きなこの家で、最期を迎えられたことなど、 息子さんからゆっくりお話が聞けて、 こちらも救われた思いでした。 家族葬にされたのも、故人のご遺志だそうですが、 残されたご家族のみなさんのお気持ちが、何より大事と思いました。 「盆栽、少し手元に残して、引き継いでみようと思います。やってみようかと・・・」 息子さんは、そう言っておられました。 前向きなお言葉でした。 お話を伺って、 こうして話してくださる事が、癒しの一つになると確信しながら 涙を拭いて、帰ってきました。 合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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