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奈良県で起きた幼児誘拐殺人の犯人が逮捕された。容疑者は過去に幼児に対する猥褻行為で逮捕されていたというが、いまとなっては皮肉としか言いようがない。辛うじて年内に逮捕にこぎつけたのが、亡くなった女の子への慰めだろうか。
幼児誘拐殺人事件は戦後になってから数々起きている。古くは「ヨシノブちゃん誘拐殺人」、橋の上から幼児を投げ落とした「ヨシアキちゃん誘拐殺人事件(未だに解決していない)」があり、あの宮崎勤の誘拐殺人事件から悪質且つ残忍、そして金銭を必要としない誘拐、ただ単に幼児をもてあそび、挙げ句殺害するというケースに移行していった。 時代を問わず、誘拐、特に幼児誘拐は許されない犯罪だが、その背景には必ず時代や風潮がある。戦後~復興の頃は兎に角金銭欲しさだけで、それが実現できなかった時に犯人は人質を殺害した。あくまで金銭との交換要員だった。 やがて時代が復興~成長、安定になると、ゆとりというものが生まれ、一般人の誰もが趣味に走り、其処から一般人とは違う世界、或る特別な世界に向かう様になった。即ちマニアやオタクの誕生である。勿論彼等を非難する気持ちはないが、彼等の中には余りに趣味の世界に没頭し過ぎて現実との境界線がなくなってしまう人間が生まれ、それが今日の犯罪を産み出しているのだ。況して奈良県の事件で逮捕された容疑者は過去に同様の犯罪を繰り返していた。あの酒鬼薔薇事件の少年は成人になり、刑罰を矯正という形で済ませ、実社会に戻ってきた。彼は更正を誓い現実に戻った様だが、だからといって其処に100%保証するものは何もない。何故ならば人間社会に生きるからであり、そして彼自身もまた人間なのである。どんな人間にも100%はないのだ。 今回の事件で毎日新聞は多大な迷惑を受けただろうが、だからといって過去に悪質な犯罪をし、尚且つ勤務態度まで問題だった人間を雇い入れた販売店にも問題がある。新聞販売は一見マトモな商売に思えるが、あくまで読者の気持ちだけが頼りの微妙な商売である。況して昔から勧誘の際の強引や脅迫まがいの問題がつきまとうものだった。中には刑務所あがりの輩もいた。勿論真面目に仕事をしている人もいる。だが、新聞は時代を写す鏡とはいえ、頭髪が金ピカの人間が新聞社のロゴが入った服を着てマンションをウロつく様は尋常ではない。末端とはいえ、新聞社のイメージを背おって配達しているのだから、それなりの服装や態度が必要である。チラシ配布がダメで新聞が良いという図式は成り立たない。新聞ならば新聞らしい態度をみせるべきだ。(その2に続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.01.02 14:14:49
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