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カテゴリ:読んだ本・好きな本
最近のマイブーム宮部みゆきさんの「淋しい狩人」を人生何度目かわからないけれど読了しました。
亡くなった友人の夢だった古本屋を引き継いだイワさんの周りで巻き起こる事件を描いた短編小説が6作収録されています。 電車の網棚に忘れられていた一冊の文庫本。それに挟まれていたのは一枚の名刺で・・・。 父親が急逝し、父親が一人で住んでいたアパートに駆けつけた息子が見つけたのは本棚いっぱいに収められていた数百冊の同じ本だった・・・。などなど 魅力的ななぞとその謎が解明されていく気持ちよさと、やはり初期の宮部みゆきさんの文章の読ませ上手なところがあいまって、何度読んでも物語世界にぐいぐい引き込まれていきます。イワさんと店の手伝いに来てくれている孫の稔くんとの掛け合いなども作品の魅力の一つでした。 この下で少しネタばれを書いていますので、未読の方は飛ばしてください(>□<)____________________________________________________________________________________ ラストのほうで少々稔くんとイワさんは稔くんの彼女の件で意見を闘わせる事になるのですが、昔は稔君寄りの考えで読んでいた筈のストーリー。今回ではイワさんサイドの気持ちに感情移入しちゃってるんですよね~(^^;)。 昔は「稔くんの人生は稔くんのもの。失敗しようがどうしようが、稔くんが背負うべきなんだからほっておいてあげたらいいのに!」と思っていたはずが、 「イワさんの言い方はとてもシンプルかつ冷静・平等に全体を見渡した結果の発言であり、こういう人に周りにいて欲しいなあ。アドバイスが欲しいときがあるぞ!!」みたいな感じの受け止め方をしたんですよね~(笑)。 これって、息子をもつ母親の立場になっちゃってるって事なのかもしれないとちょっとわらってしまいました。 __________________________________________ 宮部みゆきブームは続いているので、ラスト「楽園」に向けて一直線に走りま~す♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.16 18:41:15
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