南荻窪の、ほとんど住宅街の一角に「
ドラマティコ」はある。漆喰の塗り壁にアルベロベッロの街の素描が飾られ、テーブルにはすべてコットンのクロスがかかっている(ランチどきでも)。まさにイタリアのリストランテの雰囲気だ。
ランチはパスタ+パン+エスプレッソ(あるいは紅茶)のセットで1000円。パスタを生にすると300円アップとなる。もちろん、ここでは手打ちの生パスタがオススメ。
パスタはキタッラという四角い切り口の麺。キタッラとはイタリア語でギターの意味。平たく延ばしたパスタ生地を弦を張ったパスタ切り道具の上にをおいて、圧力を加えて切っていく。特殊な道具を使うので、キタッラを出す店というのは案外珍しいと思う。切り口が四角いため、歯で噛み切るときに独特の歯ごたえを感じるのが特徴。
ソースは季節ごとに変わるが、Mizumizuは「生ハムとブロッコリーのレモンクリームソース」にしてみた。
レモン系のソースを使うパスタはイタリアでは、ときどきお目にかかるが、日本ではあまり見たことがない。ドラマティコのレモンクリームソースは、レモンピールも入り、酸味が強く効いていて素晴しかった。硬く塩辛い生ハムと柔らかくクタクタに煮たブロッコリーのほのかに甘い食感もよいアクセントになっている。
さすがに荻窪のイタリアンの名店の名にふさわしい、プロフェッショナルな技の冴える逸品だ。
ちなみにパンはライ麦パン。カリッとした耳にふわっとした生地。ライ麦の甘い香りが漂う。ひとつ食べ終わったら、おかわりももってきてくれた。Grazie!
食後のエスプレッソはジノリのカップで。
エスプレッソを常飲してるMizumizuにとってもかなり苦い。久々に砂糖を入れて飲んだ。