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カテゴリ:Travel
サイトウ・キネン・フェスティバルのあと、松本城を見に行った。その道すがら、なかなかの門構えの和菓子屋を見つけて入る。
「桃太楼」。なんでもテナント販売は行わず、店の裏手で自家製造している菓子だけを売っているという。なんか意固地な感じもするが、手作りならそんなに量産はできないから、そのポリシーはポリシーで筋が通っている。こういう店は本当に美味しいか、ただ思い込みだけで他では売れないようなモノを出してるかのどっちかだ。 栗まんは「金菓博大臣賞」受賞と書いてある。金菓博大臣賞って何だか知らないけど、とりあえず、買ってみる。隣の「くりっ栗」というのもおいしそう。1つずつお試しに買った。 氷餅という、餅を凍らせて作るお菓子も買った。これはもともと好きなので、パックで。 松本城はすでに何度か来てるので、それほど感動もない。 城を見ながら、栗のお菓子をつまむ。ん! これはイケる。栗まんより、ゴマをまぶしたくりっ栗のがほうが気に入ったけれど、どちらも本物の栗の風味が非常に豊かだ。氷餅も素朴で美味しい。これはありそうで案外ないお菓子。長野以外ではあまり見た記憶がない。帰りに店の前をもう一度通るので、お土産もかねてもっとたくさん買うことにしよう。 ところが、午後5時55分に店に戻ると、すでにシャッターが閉まっていた! が~ん! 午後6時閉店(それだって早すぎる気がするが)と書いてるのに、5分前に閉めるな~! なんつー、殿様商売じゃ… と思いつつ、すごすごと立ち去るしかなかった。 そのあと、商店街を歩いてみたが、こちらもすでに店はだいぶ閉まっている。人もあまり歩いていない。お客がいないから閉めるのか、閉めるからお客が来ないのか… 鶏が先か卵が先か、みたいな話だが、それにしても、日曜の夜6時で、どんどん店を閉めるとは、こちらの感覚からすると「殿様商売」としかいいようがない。もうちょっと長く店を開けれていれば、もっとお客も来るのでは? という発想にはならないのだろうか? 自営の商売人でも? よく「地方は景気が悪い」「地方は苦しい」「地方は大変」という話を耳にする。だが実際に行ってみると齟齬を感じる。地方の人って働かないよな、というのが東京から来た観光客の印象だ。みんなずいぶんノンビリしてるように見えるのだが、本当に生活が大変なのだろうか… だが、苦しいとかなんとか言う前に、自分たちでもっともっと努力してみよう、そういう方向に思考は行かないのか。 経済を回すのは自分たち自身のはずだ。夜遊びを奨励するつもりはないが、店をやっている人間がさっさと店を閉め、近隣の住民もさっさと家に帰ってテレビを見ているだけでは、地元の経済がよくなるハズもない。働くことも大事だし、お客に喜んでもらうための工夫も欠かせない。そして、そうした地元民の営む店にお金を落として自分も楽しむという行為も実は経済にとっては大切なことだ。 もちろん、自分たちが今の生活に満足してるというなら、なにもヨソモノがイチャモンをつける筋合いのことではないけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.13 02:07:52
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