ハルシュタットは「塩の山Salzberg」の麓と湖の間のわずかな土地にへばりつくように固まっている村だ。
鉄道のハルシュタット駅で船に乗り換えてハルシュタットの町へ入る。
土地のない場所では家もこじんまり小さくなるようだ。また、広い庭は造れないから、それぞれの家庭で木を植えることもままならない。そうした背景から、こんなふうに木を家の壁に這わせるテクニックが発達したのかも。
リンゴの木か何かだろうか? 見事としかいいようがない。窓をよけるように上までしっかり剪定されている。家の白壁も汚れていない。相当家の手入れに気を使っていると思う。
3F(屋根裏部屋?)の窓から顔をのぞかせているお婆さんもいい味出している。舞台演劇のひとこまのよう。家から出てきた女性は、玄関のドアの幅に対してえらく体がでかいような? この家、かなり天井が低いんだろうな。ちょっと不思議。ふと現実感を失う瞬間だ。
バスを待つ若者グループ。仲間で遊びに来たのだろう。お行儀よく皆で並んで座っている姿にゲルマン系の律儀さを感じたりして。