吹き抜けを建物の中央に見ながら、部屋までの渡り廊下を歩く。下の写真右が部屋の入り口ドア正面。絨毯にもあでやかな模様が施されている。重たげな木製の装飾を施したドアのぐるりも金。
中に入ると左手すぐに、2階のバスルームとベッドルームに続く階段がある(上写真左)。手すりまで優美な螺旋階段にはやはりフカフカの絨毯が敷いてある。スリムで可憐なシャンデリアはあまり重々しくないのが階段の灯りとしてふさわしい。
部屋まで案内してくれたベルボーイがあっという間に荷物を上にもって行くので、「どうしたの?」と聞くと、「上にドレッシングルームがあるから、そこに」と言われた。なるほど、リビングスペースに荷物を広げるようなヤボなマネはしなくていいわけね。
写真右:入り口すぐの左には、アラブ風に豪華なデスク(側面まで詰め物入りの布張り!)があり、ファックスやインターネットも備えられている。写真の奥にカウンターストゥールがあり、そのむこうの壁に金の額縁がかかっているのがかすかに見えるだろうか? 実はこれはテレビ。テレビまで金の囲いの中に入れている。
写真左はデスクのそばに置かれた象嵌細工の円テーブル。ウエルカムドリンクはフレッシュなミックスフルーツジュース。果物が籠に飾られ、リネンのナプキンとお皿とカトラリーが揃っている。果物は当然パクパクといただく(笑)。もちろんエクストラで料金を取られることはない(その前にたっぷり正規料金で取ってるしね)。食べごろの果物ばかりで、小ぶりだが日本の梨もあったのにはビックリ。南イタリアのサンタ・アガタにある星つきレストラン「ドン・アルフォンゾ」では、腐った果物置いていたっけ。
夜、果物を全部食べ終わったのでバトラーを呼んだら、きれいに片付けてくれて、新しいナプキンを置いていってくれた。替えのナプキンはちょっとグレードが落ちて、コットンだった(別にいいけど)。
写真左がリビングスペースを入り口のほうから見渡したもの。写真では切れているが、左側にもゆったりとスペースが広がっている。窓の向こうは海、海、海…。ただ、階が高すぎで、海の現実味がなく、オーシャンビューのホテルの眺めを楽しむというより、飛行機から見てるような感じがした。
リビングは半端でなく、ゆったり。リビングの中央を広くとり、壁にそった部分に長椅子を並べている、クッションがやたらと置いてあり、10人は座れそうだった。友達呼んで騒ぐと楽しそうなのだが、なにしろドバイに友人はいない。残念。2人でいるには広すぎて寂しいぐらい。
写真右はリビングスペースにおかれた優美な寝椅子。つやつやしたブルーのベルベットの手触りがなんとも安楽な雰囲気を醸し出す。アラブのお姫様気分に浸れる。芸術品のような寝椅子だった。
全体を深いブルーとゴールドでまとめ、アラブの美意識を前面に出した見事なインテリアコーディネート。
<明日は2Fをご紹介します>