1階は友人を招いて楽しめるリビングススペースになっているブルジュ・アル・アラブだが、2階は完全なプライベート空間。ドレッシングルームのほかにバスルームとベッドルーム。
右の写真がバスルームを入り口から撮ったもの。ダブルボウルの洗面台には特注を含めたエルメスとブルガリのアメニティグッズがずらり。石鹸、ジャンプー、香水、アフターシェービングローション… これらだけでも普通にショップで買ったら数万円。もちろんすべて持ち帰りさせていただいた(笑)。ほかにも、ホテルの近くのビーチで使うための大きめのショルダータイプのビーチバッグがあって、それは今東京で活躍している。そうそう、お菓子もあった。帆のカタチの特注の箱にマジパンなどが入っていた。お味もグー。全部食べられなかったので、これもお持ち帰り。おかげで荷物が増えちゃって(笑)。
さて、バスルームは大理石がふんだんに使われていた。バスタブは円形でジャグジーつきなのだが、これは水の勢いが弱くて水をためるのが大変だったし、ジャグジーもイマイチ。
左の写真はバスタブのある場所とは別にしつらえられたシャワールーム。細かなモザイクのようなタイルが敷き詰められ、ため息ものの美しさ。色のコーディネーションといい、床の模様のデザインといい、ほとんど芸術品。しかし真鍮に金メッキのシャワーノズルが重いのなんの。豪華仕様の道具を使うのも大変だ。
ベッドルームも広々。ヘッドボードの後ろに青いカーテンが下がっているのが、いかにもアラビックな貴族的雰囲気。ヘッドのほかにもソファがあるのだが、ここの大きな青いオットマン(写真右の中央)にはビックリ。みんなでソファに座ってここに足をのせてくつろげってことかな? アラブの家族だとありそうな光景だが、日本人にはない発想。ソファに並んだクッションには手の込んだ刺繍が施されていて、お土産に欲しいぐらい。モチロン、これはお持ち帰りするワケにはいかない。
夜のベッドメーキングも完璧だった。若い男性2人がかりで、テキパキとベッドを整え、サイドボードにチョコレートと冷たいエビアンの水。夜喉がかわいても、ヘッドから出て水を飲みに行く必要がないということだ。
ここの従業員は誰も「チップ待ち」をしない。さっさと仕事を片付けてあっという間に出て行く。その訓練された手際のよさはジャパニーズでも瞠目した。ヨーロッパのやる気のないメイドと大違いだなぁ。
ホントいたれりつくせりで、こんなところに2~3日いたら、人間がダメになりそう(笑)。