24223433 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Mizumizuのライフスタイル・ブログ

Mizumizuのライフスタイル・ブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08

カテゴリ

カテゴリ未分類

(11)

Interior

(35)

Travel

(91)

Travel(ベトナム)

(41)

Travel(フランス)

(65)

Travel(ハワイ・NY)

(36)

Travel(タイ)

(82)

Travel (イタリア&シチリア)

(47)

Travel(チェコ)

(11)

Travel (インドネシア、バリ)

(18)

Travel(日本)

(38)

Travel(日本、九州)

(39)

Travel(日本、中国地方)

(30)

Gourmet (Asian)

(10)

Gourmet (Japanese)

(11)

Gourmet (European)

(23)

Gourmet (Sweets)

(71)

Gourmet (Curry)

(18)

Gourmet (Others)

(7)

Gourmet(荻窪)

(13)

Gourmet & Shop (西荻窪)

(8)

Gourmet(阿佐ヶ谷)

(3)

Gourmet & Shop (吉祥寺)

(6)

Recipe

(6)

Essay

(137)

Movie

(158)

Movie(フランソワ・トリュフォー)

(3)

Movie(ジャン・ピエール・メルヴィル)

(3)

Movie (アンドレ・ユヌベル)

(4)

Movie(フェデリコ・フェリーニ)

(10)

Movie(エットレ・スコラ)

(1)

Movie(ドミニク・サンダ)

(3)

Movie (ベルナルド・ベルトルッチ)

(1)

Movie(ルキーノ・ヴィスコンティ)

(4)

Movie(ジュード・ロウ)

(12)

Art (ジャン・コクトー&ジャン・マレー)

(12)

Art(オペラ・バレエ・ミュージカル関連)

(6)

Figure Skating

(26)

Figure Skating(2008-2009)

(90)

Figure Skating(2009-2010)

(49)

Figure Skating(2010-2011)

(71)

Figure Skating(2011-2012)

(1)

Figure Skating(2013-2014)

(21)

販売書籍のご案内

(1)

Figure Skating(2014-2015)

(28)

Figure Skating(2015-2016)

(8)

フィギュアスケート(2016-2017)

(4)

Travel(日本、関東)

(7)

フィギュアスケート(2017-2018)

(12)

Figure Skating(2018-2019)

(6)

Figure Skating(2020-2021)

(3)

Figure Skating(2021-2022)

(10)

(5)

Figure Skating (2023-

(4)

手塚治虫

(55)

日記/記事の投稿

楽天カード

購入履歴

中国山地で採れた国産ヒノキの無垢材をたっぷり使用!家具の街 広島県府中の家具職人が丁寧に仕上げた日本製のヒノキの折りたたみベッドを送料無料でお届け。【本日12時~12H全品P5倍】【最短翌日出荷】 ひのき すのこベッド 折りたたみベッド 日本製 シングル ロータイプ 早く届く 早い 国産 天然木 木製 スノコベッド 折り畳みベッド ベッドフレーム 檜 桧 ヒノキ すのこ スノコ 通気性 湿気 カビ コンパクト 収納 新生活 北欧 ギ
【楽天ブックスならいつでも送料無料】最新!自動車エンジン技術がわかる本 [ 畑村耕一 ]
★西川 羽毛布団 シングル 綿100% 掛け布団 フランス産ホワイトダウン90% 東京西川 日本製 増量1.3kgP10&西川毛布★今だけプレゼント 羽毛布団 西川 シングル あったか増量1.3kg フランス産ホワイトダウン90% DP400 綿100%側生地 羽毛ふとん 日本製 冬用 厚手 暖か 掛布団 掛け布団 ふとん シングルロングサイズ ぶとん
★羽毛肌布団 肌掛け布団 西川 イギリス産ダウン85% 0.3kg 綿100%生地 洗える シングル 西川20日限定★P10★ 羽毛肌掛け布団 ダウンケット シングル 東京 西川 洗える 羽毛布団 夏用 イギリス産ホワイトダウン85% ふんわり『0.3kg』 側生地 綿100% 日本製 肌掛けふとん バイオアップ加工 ウォッシャブル 薄手 薄い 肌
★羊毛 寝心地抜群!ボリューム厚い!いい寝心地DX!西川の敷布団 シングル 巻綿ウール100%で暖かい![古布団回収特典付] 敷布団 シングル 西川 羊毛 敷き布団 ボリュームデラックス 厚みしっかり 硬め 暖かい羊毛100% 巻綿 ウール100% 防ダニ 抗菌 綿100% 日本製 ふとん 東京西川 リビング シングルロングサイズ

お気に入りブログ

ゴロワのブログ GAULOISES1111さん
Tomy's room Tomy1113さん
2008.07.06
XML
<きのうから続く>

『終電車』では、新進女優のナディーヌが映画『愛の天使』の主役をつかんで、売れっ子になるという筋書きになっている。この役について、アルレットは「あれは彼女にはまだ無理」と言っていたのだ。ナディーヌ自身も別の候補がいて、自分が選ばれるかどうかわからない、とマリオン(ドヌーヴ)に話していた。ところが、周囲の予想をいい意味で裏切って…
愛の天使の主役は彼女
…ということになる。

劇場公開版では、この『愛の天使』をナディーヌがやるかもしれないと聞かされたとき、マリオンが一瞬沈黙する場面がある。その沈黙には重い意味があったことが、DVDに特典映像として収録された未公開シーンを見てわかった。

劇場公開版では完全にカットされていたのだが、実はこの『愛の天使』という映画、ベテランの脚本家が最後の情熱をかけてマリオンのために書いたもので、病におかされて余命いくばくもなくなった脚本家自身が、マリオンを口説きに来るエピソードがあったのだ。

マリオンのほうは、「あれは最高の脚本だわ、素晴らしい」と言いながらも、自分の役ではないと思って台本をどこかにやってしまっている。そんなマリオンに脚本家は…
脚本家とマリオン

と出演を要請する。
「あなたの写真を見ながら情熱をよみがえらせた」
だから…
あなただけが演じられる

それに対してマリオンは、年齢が行ってしまったことを理由に…
今は無理

「今はもうとても無理」だと辞退する。そして戦争が終わったら、自分のためにまた何か書いてもらえないかといった話をすると、脚本家は、
これが私の遺作
と答える。

そして、自分の病状が悪いことを話し、マリオンのランチの誘いも「病気を移したらいけないから」と断わって、スイスの療養所へと戻らない旅に出ていく。

『双頭の鷲』の再演をジャン・コクトーから何度も請われながら、ジャン・マレーがついに舞台に立たなかったのも、「君のために書いた」と言われた『バッカス』を演じなかったのも年齢が行き過ぎてしまった(とマレーが思った)せいだった。

自身のミューズである役者のために作家が情熱をかたむけて仕上げた作品を、当の役者が「自分にはもう無理」だと思ってしまうすれ違いの哀しさ。そして、それを別の若い役者が演じ、人気者になるという皮肉。本編ではカットされてしまったエピソードだが、マリオンの誘いを丁重に断わって階段を降りていく脚本家の痩せた肩が、やるせなくもきっぱりと凛々しい。人生とは、かくも思い通りにはいかないものなのだ。

さて、DVDの特典映像には、1981年のセザール賞授賞式で、『終電車』が次々と賞を獲得していく様子も収められている。すでにジャン・マレーはほとんど映画界からは引退して、南仏のヴァロリスで絵画・彫刻・陶器などの制作に没頭していた。芸術家ジャン・マレーの評価も侮りがたいものがある。作品のいくつかは美術館に収蔵されているし、モンマルトルヴァロリスには、マレーの彫刻も野外展示されている。また南仏での芸術家としてのジャン・マレーについて書いた友人の書籍もフランスで2冊出ている。

そんなマレーだが、この年は、『終電車』がセザール賞の本命ということで授賞式にPresidentとして引っ張り出されている。

ジャン・マレーとトリュフォー
手前の老紳士がジャン・マレー。1人女性をはさんで奥に座っているのが監督のトリュフォー。このときマレーは60代後半。トリュフォーのほうは50そこそこ。ところがこの授賞式からたった3年後に、トリュフォーは50代前半の若さで亡くなってしまうのだから、人生はわからない。

壇上のジャン・マレー
壇上で受賞者とその作品を読み上げるマレー。もちろん作品のタイトルは『終電車』。

フランスのヌーヴェルバーグを代表する名監督トリュフォーに非常に大きな影響を与えたのが、誰あろうコクトーだった。といっても、トリュフォーが「何百回と見た」と言ったコクトー原作の映画は、コクトーのミューズたるマレーが演じた映画ではなく、メルヴィルが監督した『恐るべき子供たち』だった。

たぶんに『恐るべき子供たち』の影響が見て取れる『大人は判ってくれない』で1959年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞し、ヌーヴェルバーグの旗手として名声を得たトリュフォーは、コクトーへの恩返しとして、資金調達が難航していた『オルフェの遺言』のために、自身の映画の収益を提供する。

ところが、1959年当時、コクトーが手放しで絶賛したトリュフォー作品を、ジャン・マレーのほうは必ずしも評価していなかったようだ。

「あの作品(=トリュフォーの『大人は判ってくれない』)は素晴らしいと思います。君がそう思わないとしたら驚きです」

これは1959年5月、つまりカンヌ映画祭の直後にジャン・コクトーがジャン・マレーへ送った手紙の一節。ヌーヴェルバーグ映画に対する、当時のコクトーとマレーの微妙な感性のズレが感じられる。

トリュフォーの生き方も、若干コクトーとかぶる部分もある。トリュフォーは映画を通じて得た「父」と「息子」を生涯大切にした。また、政治的に右あるいは左に偏ることがなく、暴力的な映画を好まなかった。

そのトリュフォーのバイブルだった『恐るべき子供たち』は『オルフェ』と同年に撮られた。コクトー自身が監督した『オルフェ』と違って、『恐るべき子供たち』はコクトーが見出した新進の映画監督メルヴィルがメガホンを取る。だが、実際にはナレーションを担当したコクトーはしばしば撮影現場に赴いて、あれこれ口を出していたようだ。その意味では、コクトーとメルヴィルの協同監督作品と言えるかもしれない。

<明日はその映画『恐るべき子供たち』をご紹介します>
















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.07.07 00:22:31
[Movie(フランソワ・トリュフォー)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X