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カテゴリ:Travel(タイ)
<きのうのエントリーから続く>
さて、チェンマイ最終日。 飛行機は夜遅かった。7時半ぐらいまで旧市街で過ごし、そろそろ、ホテルで荷物をピックアップして空港へ行こうかと・・・ Mizumizu「荷物フロントに預けてあるし、ソンテウに交渉して、1度チェディに寄って荷物積んで、そのまま空港に行ってもらわない?」 Mizumizu連れ合い「そうだね~」 Mizumizu「いくらぐらいまでなら払う?」 Mizumizu連れ合い「100バーツぐらいまでかね~」 ターペー門からホテルまで2人で40バーツ。そこでいったん降りたとして、市内のホテルから空港までは、現地の人なら50バーツで行くらしいが、それで計90バーツ。 だが、ホテルの前であらためてソンテウを拾うとなると、もっと高くなりそうだ。だったら、1台のソンテウでホテル、空港と行ってもらったほうがいい。 チェディは小さなホテルで、だいたいチェックアウトした客の荷物は、車寄せのまん前にあるベルボーイ・デスクでやりとりしてるから、たぶん積み込みもすぐだろう。 さっそく、ターペー門でソンテウを止める。 「チェディ・ホテル、わかる?」 わかる、と運転手。 「ホテル、それから空港、いくら?」 あまり英語が得意そうでない運転手、ちょっととまどったように、 「いくらなら払う?」 と逆に聞いてきた。 「そっちで決めて」 と言うと、 「100バーツ」 予想とピッタリ。 一発でOKして、乗り込む。 しかし・・・! ソンテウで相乗りになったことはほとんどないので、単純に貸切と思い込んでいたのだが、乗ってみたら先客が1人いるではないか。 こざっぱりとしたお洒落なスカートをはいた、色白の女性。柄入りストッキングにパンプスというのは、チェンマイではめずらしい。おまけにハンカチで口をふさいでいる(ソンテウは客席の空気が悪い)。青山あたりを歩いてそうなお嬢様タイプ。こりゃ、日本人だな。 勝手に決めつけ、 「こんばんは」 と日本語で挨拶したら、「は?」という顔をされた。 しまった。 あわてて英語で、「どちらまで?」と聞き直す。 「シャンハイ・ロード」 聞きなれない通りの名前だ。 「シャンハイ・・・?」 「あなたは?」 「チェディ・ホテル」 「ああ、同じ方向よ」 にっこりと笑って言われたので、ほっとした。これでとんでもない方向だったら、時間が読めなくなる。チェディがすぐわかるということは、現地の人なんだろうな。 安心して座っていたら、なんとソンテウが途中でスタンドに入っていくではないか。 ――え~っ。 よりにもよって、こんなときに給油!? おまけに、ここはタイ。スタンドに入ってもなかなか店員が出てこない。 あ~、空港までどのくらい時間がかかるかよくわからないのに・・・ 待ってる時間が何10分にも思えた。 なんで・・・ 思わずカメラ出して、写真撮っちゃいました。 ノロノロと作業を終え、ようやく走り出すソンテウ。途中でお嬢様を降ろし、やっとこれで貸切。 Mizumizu「また別のお客さん拾わないでしょうね~」 Mizumizu連れ合い「もう乗ってこないと思うけどね~」 ソンテウは一応乗り合いなので、運転手が乗せるつもりになれば、相乗り客が来ても文句は言えない。 でもま、100バーツと余計に払ってるから、融通は利かせてくれるでしょう。 ソンテウがホテルに近づいてきた。 すると、信号待ちで運転手が降りてきて(!)、こちらに、「ホテルの中には入れるのか?」というようなことをタイ語で聞いてきた。 チェディ・ホテルの敷地内の車寄せには、客を乗せたソンテウは入ってかまわないのだが、中には知らない運転手もいて、ホテルの前の道路で降ろされたことが1度あった。 連れ合いが、なんとなく言ってることを理解して、「オーケー、オーケー」と窓越しに叫ぶ。 見事信号が青になる前に席に戻った運転手は、そのままソンテウを走らせ、チェディ・ホテルの中へ入った。 しかし、入ってもいいのかどうかを事前にちゃんと確認するとは、なんとも律儀。 エントランスにソンテウが停まると、 ベルボーイの仕事はとても速かった。 荷物を積み込み、チップ(20バーツ)をわたすと、おんぼろソンテウの 下から目上げられて拝まれると、なんだかこっちは、仏壇に入ったような気分(笑)。 まだ、ちょっと早いよね。 しかし・・・ タイ人の「微笑みパワー」は、ホントにスゴイ。 「日本人だって、お世辞笑いは相当なもんでしょ、そんなに違うの?」 と思ったアナタ! タイ人の微笑みはレベルが違います! 顔の筋肉全体を使った、相手を包み込むような満面の微笑みは、到底「お世辞笑い」には見えません(でも、本当はお世辞笑いです)。 しかも、老若男女、すべからくこの「微笑みパワー」を発揮するんですねぇ~。 日本人は勝てません。 さすがに微笑みの国。 何に向かって微笑んでいるかを深く追究しなければ、最高に居心地のいい国です。 さてさて… 荷物を積み込んだソンテウは、ようやくスピードを出してチェンマイの街を出て行く。 Mizumizu「もうお客さん拾わないよね~」 Mizumizu連れ合い「ここで乗る人もいないと思うけどね~」 予想どおり、道でソンテウを探してる風の通行人はいない。 本気モードで走るソンテウ。荷物を積むとき、やや慌て気味のMizumizu連れ合いの姿を見て、察してくれたのかもしれない。 しかし、排気を巻き込むつくりのソンテウの なにはともあれ、無事に空港に着いた。 めでたし、めでたし。 チェンマイの空港は、一応国際空港なのだが、免税店はさびれきっている。 ずいぶん長く売れてなさそうな、マカダミアナッツ入りチョコレート(包装の絵柄だけタイ風で、作ってるのはアメリカ)を、片言の日本語を話すお姉さん店員が、日本人の中年オヤジに、 「3箱買えば、お得です」 と売りつけていた。 「はこ」の発音が、「パコ」になったら、 「パコだってよ~」 「パコパコ、バコバコ、ウヘヘヘヘ~」 と無礼な上に、下品な日本の恥。 3箱といわず、30箱でも売りつけてください! 日本のオヤジのこういうタイの女性蔑視の態度、本当に脇で見ていて恥ずかしい。 タイの皆さん、白人ともども、ご迷惑をおかけしております。 今日もこんな最低の日本人と付き合ってくれてありがとうございます。 追記:タイバーツのカードレートはVISAでもJTBでも大差なかった。ユーロやドルだとJTBのほうがいい。チェンマイではJTBはほとんど使えるところがなかったので注意。現金の両替は、必ず現地タイでやろう。ちなみに、今回現金の為替レートもカードでの為替レートも2.8円で大差なかった。これがユーロやドルだと、現金の両替よりカードの為替レートのほうが有利。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.09.05 14:55:09
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