|
カテゴリ:Gourmet (Asian)
最近は、銀座のランチもかなりお得感がある。
マロニエゲートのヴェトナム料理店ヴェトナム・アリスは、料理本まで出してる有名店だけあって、ランチもプレゼンテーション、味、値段ともにハナマルをあげられる。 ヴェトナムアリスのアジアン・エスニック Mizumizuがヴェトナム料理のウマさを知ったのは、北海道のザ・ウィンザーホテル洞爺のレストラン。ミシュランの星付きレストランばかり宣伝されるが、あの野菜中心のバカ高いフレンチより、値段も手ごろだし、味もいいし、ずっとオススメ。シェフが替わっていなければ、だが。 ヴェトナム料理はよく言われることだが、フレンチの風を受けて洗練された。タイ料理ほど辛くなく、中華ほど油っぽくないが、この2つの伝統的な料理の影響もある。その意味では、フュージョン料理の先駆けとも言える。 なかなか美味しいヴェトナム料理の店が日本になかったのだが、最近は様相が変わってきた。 こちらは1500円のランチセットにつく春巻き。揚げ春巻き、生春巻きにさつま揚げ、別の皿には蒸春巻き。向こうに見えるヴェトナム醤油をかけていただく。好みによっては香草を一緒に食べてもいい。 日本人には香草が嫌いな人も多い。こうやって水を入れたガラスに挿しておけば、好きな人は好きなだけ自分でアレンジできる。よく考えている。 春巻きもサーブするときは、この2つの小皿を重ねて手に提げて持ってくる。テーブルの上で上下を広げて2つの小皿に展開するプレゼンテーションは、なかなか。 アジアの汁麺が大好きなMizumizu連れ合いが頼んだのは、ブン・ボー・フエという辛口のビーフン、牛スジ入り。野菜ともやしを自分でトッピングして食べる。 辛さの中にさわやかな酸味のあるスープは、この値段にしてはかなりのもの。連れ合い、大いに気に入る。 カレー星人のMizumizuはヴェトナム風チキンカレー。ど~んとのっているのは、里芋とニンジンで、チキンは後ろに隠れている。 タイのイエローカレーのようなものかな、と思ったら、それよりずっと美味しかった(タイカレーは好きなのだが、イエローだけはどうも・・・)。隠し味にレモングラスを使っているとか。マイルドだが、なかなかに深い風味を出している。 ご飯が水っぽい日本米なのは・・・ 長米を嫌う人が多い日本では仕方ないのかな。こういうエスニックカレーには水気のない長米のが絶対に合うと思うのだけど。 食後についてくるヴェトナムコーヒー。ナポリの直火エスプレッソみたいな淹れ方をするコーヒー。このプレゼンテーションも珍しくてgood。 紙や布で濾さない分、湿った大地の香りそのものがするよう。悪く言えば雑味が出てる、ということになるのかも。こういうタイプのコーヒーも好きなのだが、下の練乳と混ぜたら、なんか缶コーヒーみたいになっちゃった(笑)。 値段のわりに満足度が非常に高く、リピートは決定。次は「鶏肉のレモングラスごはん」にしてみようっと。ヴェトナム・アリスは新宿ルミネにもある。 銀座のマロニエゲートは、2007年にオープンした比較的新しいビルなのだが、三菱地所がリキ入れて作った丸の内のビジネス&ショッピング・ビルディング群とは、あらゆる意味で雲泥の差。張りぼてパネルで内装をおしゃれっぽくしているが、基本的にあまりカネかけてないので、時間の経過とともに(←それもたった2年)かなり化けの皮が剥がれてきた。 それでも、エレベータ表示はポップなデザインでカワイイと思っている。写真にしたらたいしたことないケド、黄色と紫の色遣いもなかなかキュートで好きなのだ。 マロニエゲート1階、エントランスのデコレーション。11月に入ってクリスマス・モードに。 このチャチさがいいよね。なんとか頑張ってオシャレにしようという、努力は大いに買います。全体的にどうしても垢抜けないが・・・ こちらは、銀座の大通り。この道は旧東海道だったとか(←NHKの「ブラタモリ」という番組で聞きかじった話。この番組は、エラク面白い)。 澄んだ秋空をいただいた夕暮れの銀座には、胸を締めつけられるような美しさがある。今は海外の有名ブランド店が多い銀座だが、羽振りのいいガイコク企業が進出しても、あるいはこののち撤退しても、銀座は銀座で揺ぎなくここにあり、地元民の誇りであり、おのぼりさんの憧れであり続けるだろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.04 21:53:57
[Gourmet (Asian)] カテゴリの最新記事
|