パークハイアット東京のペストリー・ブティックは、いつ行っても客足が途絶えることがない。
どれを買ってもハズレた印象はないが、秋冬のお楽しみは、やはりモンブラン。
ここのモンブランは、まさしく栗が主役。茨城県の岩間産と、栗の産地まで表示されている。たっぷりかかったマロンクリームは、和栗の濃厚な甘さを十二分に味わわせてくれる。一見、「台」がないように見えるが、メレンゲの生地がマロンクリームの底に隠れていて(量はかなり少ない)、歯ごたえのアクセントを加えている。
ただ・・・メレンゲの底生地を型に接着させるために、チョコレートが使われているのが、個人的にはいただけない。少量だが、甘く濃厚なチョコレートなので、返って栗の風味を損ねている。
こちらはクレームダンジュ。マスカルポーネチーズに生クリームを合わせた純白のルックスが魅力のスイーツ。中にラズベリーソースとスポンジ生地が仕込んである。
ぐちゃっとした柔らかいスイーツで、マスカルポーネの濃厚さとラスベリーの甘酸っぱさは、一緒に食すとなんともお似合い。
Mizumizuの場合、大好きなチーズを、脈略なく思いつくままに挙げてみると・・・
フランス・・・シェーブル、ブリー、フローマジュブラン
イタリア・・・マスカルポーネ、ブッラータ
と、かなりクリーミー系(という分類はないと思うが)に偏っている。フロマージュブランは果物のソース、マスカルポーネは蜂蜜や黒蜜、あるいはエスプレッソ風味の甘いソースなどと一緒に食べる。
ブッラータだけは、日本で食べたことがない。一度買ったら、明らかに腐っていた(その顛末については
こちらをどうぞ)。これだけは、やはりイタリアのプーリアで食べなければ、と思う。
日本でも最近美味しいチーズが食べられるようになった――以前の日本は、チーズといえば、プロセスチーズという国だった――が、そうはいっても、値段は高いし、味はもうひとつ。輸入品は保存が悪いのか、味が別モノになってしまっているものも多い。
フレッシュチーズを食べに、またイタリアに行きましょか(←かけ声ばかりで、全然実現できない)。