同じ「銀座・手仕事直売所」(松屋8階)の催事場で目に留まった、シルバーのアクセサリーショップ。
Pfutze(uはウムラウト)といい、若手ジュエリーデザイナー2人のアトリエだとか。
パッと見て気に入ったのはシロツメクサをモチーフにしたというネックレス。短い直線のパーツをつなげたチェーンにシロツメクサの花がランダムにあしらわれ、花輪のイメージに。そういえば、昔はシロツメクサはいくらでも生えていて、花輪作りは女の子なら誰でも1度ぐらいは試みたのではないかと思う(でも、だいたいはちゃんと花輪にできずに途中で挫折する)のだが、今の子どもたちは、「シロツメクサの花輪」のもつ乙女チックなイメージを共有しているのだろうか?
ネックレスのほうはつけてみると、かなりフェミニンでデコラティブ。といってゴージャスではなく清楚な雰囲気。これだと案外合わせる服が難しいいかも・・・と迷っていたら、装飾性をほとんど排した、きわめてシンプルな別のネックレスが気になり出す。
写真だと金のパーツが多いように写ってしまったが、実際にはシルバーがメインでゴールドのパーツは2つだけ。竹をモチーフにしたように見える。
縦の溝が刻まれた、長さの違うパーツが細いチェーンにつながれている。普通のTシャツを着てつけても、ネックレス全体が首元に見えるほどの短さ。パーツが案外太いので、単なるネックレスチェーンでは出せない存在感もある。シャープで都会的なデザインなのに、竹林を思わせるデザインのせいか、不思議と和的な「昔」感もある。
留め具は、円いパーツにT字の細めのパーツを通すスタイルなのだが、どちらにもメインパーツと同じ縦の溝が刻まれているという細かさ。
デコラティブなネックレスはいくらでも持っているが、こういうとことんシンプルで、よく見ると凝ったデザインのものは持っていない気がする。なので、こちらを購入。
ほかにも葉っぱをモチーフにしたもの、ツルにインスピレーションを得たとおぼしきもの・・・いろいろあったが、どれも控えめながら、光が当たると質感が違って見えるように細工するなど、細かい工夫がある、ある意味とても日本人的なアクセサリー。
都会と自然、モダンと懐古がデザインの中に共存しているのもいい。日本の田舎になら、たいていどこにでもある植物のパターンに、新鮮な美しさを見つける喜び。そんな楽しさを知っている作り手なら、いつまでも胸に秘めているのであろう、幼いころへの郷愁と共感をアクセサリーにのせて届けてもらった気がする。
「銀座・手仕事直売所」
2010・9月9日(木)-9月14日(火)
10:00AM~8:00PM (最終日5:30閉場)
松屋銀座8F大催場