毎日のように地震を感じる東京。それでも桜が咲き、気温があがるにつれ、人々の活気も戻ってきたようだ。
大震災のあと、紙類や水、カップ麺などの商品が買い占められ、スーパーから消えたパニックも今は嘘のようにおさまっている。
そんななか、久々に日本橋三越に行ってみた。店内の一部は照明を落として暗かったのだが、大震災前の週末より逆に人出が多い気がした。地震、津波、原発事故の悲惨な現実を目の前にして打ちひしがれてきた東京の人々も、ようやく元来の経済的活発さを取り戻しつつあるのかもしれない。
それでこそ東京だと思う。
まだまだ放射能汚染の不安は去らないが、毎日閉じこもって心配していては、放射能でガンになるより前に、ノイローゼになって生きる意味を見失ってしまう。
さて、日本橋三越の催事場では、イタリアフェアをやっていた。行ってみて、あまりの人の多さと活気に圧倒された。ワインやチーズやドルチェといった食べ物から、洋服やアクセサリーや小物まで、さまざまなブースが並び、押すな押すなの人だかりになっている。
人気のあるショップの前は通り抜けることさえままならない。日本橋三越の催事にはよく行くのだが、これほどの人出を見たのは久しぶりだ。
自粛解禁ムードの時期に、陽気のよさが重なったせいかもしれない。
こちらは、アマルフィからやってきたサル・デ・リゾの「デリツィア・アル・リモーネ」。イタリア最優秀菓子職人による人気のドルチェだそうだ。
食べてみた印象は・・・
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日本で作ったモノが、オリジナルと同じかどうかわからないからなあ・・・・・・
まあ、美味しいかどうかは人それぞれだとして(笑)、口あたりの滑らかさには驚かされたが、Mizumizuには少し香料がきつかった。これが「イタリアを代表する名作ドルチェ」だと言われたら、イタリアにあまたある、めちゃうまドルチェにやや失礼かと。
イタリアの本当に美味しいモノは、やはりイタリアにあるということか。それでも、その一端を、飛行機代を出さずに味わえると思えば、こうしたフェアにも――ちょっと宣伝のほうが質より勝っているというのが気になるが――それなりの価値はある。