最初の長崎ではあまり積極的に見て歩かなかった鼈甲。鼈甲というとなんとなく、高価だが古臭いイメージがあったからだ。
だが長崎も二度目となると、記念に何か買ってもいいかなという気持ちになってきた。
めがね橋のすぐそばの店、トータス・ジュエリー「甲」、前回来たときに、ここのおじさん(経営者なのか従業員なのかは不明)にお世話になったのだ。
店の前でなんとなくうろうろしていたら、なんとなく声をかけられ、めがね橋の由来など聞いたついでに、「おいしいちゃんぽんの店はありますか?」「おいしいカステラの店は?」と聞いてみたら、江山楼と匠寛堂を教えてくれた。
それでいて、別に自分の店に連れ込む(笑)でもなかった。興味を示したら案内したのかもしれないが、前回はまるで買う気がなかったので、それが態度にありありと出ていたのかもしれない。
今回は自分から店に入ってみた。おじさんの姿はなく、売り込み上手な女性店員さんたちに囲まれて、逃げにくい雰囲気に・・・(笑)。いろいろ見せてもらったが、それがことのほか楽しい時間になった。期待していた以上にモダンなデザインのものも多く、「鼈甲って時代遅れ」などという偏見が吹き飛んだ。
Mizumizu母が買ったチョーカー。身に着けると軽いのだが、見た目は重厚感がある。フォーマルなドレスなどにも合いそうな雰囲気。ふだん使い用に、中の円いチャームだけを下げる黒いカジュアルなチェーンもつけてくれた。
他にも鼈甲店は見たが、「甲」は全般的に値段は高いがデザイン性に優れたものが多く、商品のクオリティは非常に高かった。いわゆる観光客向けの手ごろなお土産・・・ではなく、文字通り本格的なジュエリーとして使えるものをおいている。
店を出たところで、バッタリおじさんに遭遇。店にもう1度入って観光用の地図などもってきてくれた。その態度は明らかにこの店の人間。
しかし・・・
「買ってくれたの。ありがと。何を買った?」と言われたので、「チョーカー」と答えたら、「チョーカーって何?」
えっ??
本当にトータス・ジュエリーの店の人だったのだろうか?