雲仙のホテルで聞くと、ちょうどミヤマキリシマ(ツツジの一種)が見ごろだという(注:5月の話です)。
宝原つつじ園(無料)に行ってみると、そこは家族連れで賑わっていた。
坂の上に展望台が見えたので、とりあえずそこを目指した。
初めて見るミヤマキリシマ。山肌に咲くツツジというのが、そもそも珍しく感じた。
花は密で、色も鮮やか。
残念ながら天気が悪く、展望台に登っても遠景はゼロに等しかった。それでも野性味あふれるツツジを見ることができたので、よしとしよう。
雲仙温泉を離れ、クルマで峠を越えて多比良港へ。途中の峠道にも木々の間にミヤマキリシマが咲いていた。窓の外を流れて行く緑の中のツツジ群。ほんの短い間だったが、心躍る最高のドライブ風景になった。
山を下るときれいな坂道。ボールを落としたら、山すそから海までそのまま転げ落ちていきそうなまっすぐな下りだった。
多比良港(長崎県)と長洲港(熊本県)を結ぶ有明フェリーは頻繁に出ている。多くの人が利用するらしく、クルマから降りずに簡単にチケットが買えた。しかもかなり安い。
そのまま列に並び、乗船を待つ。
どんどん乗り込んでくるクルマ。ここは生活航路になっているのだろう。
雲が重く垂れ込め、山はまったく見えなかった。あの雲の中に普賢岳があるのだろうか。
フェリーの中もきれい。40分ほどで着いた。快適で楽しいフェリーの旅だった。