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カテゴリ:Travel(日本、九州)
北九州の温泉宿、週末・・・となると直前に開き部屋を見つけるのはやはり難しい。まったくの前日に宿が取れたとしても、それは人気がないということだからハズレる・・・ この定石(?)を「やや」くつがえす宿を宝泉温泉で見つけた。 「季の郷・山の湯」という温泉宿がそれ。諸手を挙げてパーフェクトな宿だというつもりはない。だが、何でもそうだが、払った料金に対して、得られたサービスがどうかということで考えれば、かなり高い点をつけることができる宿だった。 まず、値段が手ごろだった。直前予約で特別に安いプランがたまたまあったせいもあるが、それにしても良心的な価格。それに対して料理が驚異的に豪華だった。豊後牛のしゃぶしゃぶを頼んだのだが、ハッキリ言って、東京だったらあれだけで宿泊代ぐらいは取られるかもしれない。 他の料理も、驚くほど細かい部分で手がこんでいる。仲居さんに聞いたら、女将さんの料理へのこだわりは相当なものなのだという。確かにそれは納得できる。ここまで気を配るというのは商売云々を超えている。かなり食に造詣が深くなければできない。 なのだが・・・あまりに「ご飯」が出てくるのが遅かったのが、個人的には辛かった。お酒を飲む人にはいいのかもしれないが、Mizumizuは料理とご飯は一緒に食べたい庶民なのだ。とにかく配膳にやたら時間がかかるのだ。ゆっくり味わって欲しいというこだわりからだという説明だったのだが、むしろ仲居さんの手が足りないというのが本当ではないかと邪推してしまった。 ここに来たら、「ものすごくゆっくりと食事をする」ものだと思ってください。そうでなければ、怒りを感じてしまうかもしれない。特に都会から来たセッカチは。 料理は素晴らしいが、上で「やや」くつがえす・・・という、またも微妙な言い方をしていることからもお察しいただけると思うのだが、部屋そのものや設備は、相当に微妙。 特別に安いプランだったせいかもしれないが、部屋のバスルームはびっくりするほど古かった。絶対に部屋でシャワーを浴びる気にはなれない。だが、それはいつでも入ることのできる温泉があるわけで、視覚的にかなりショックだったということを除けば、個人的には許せる。別に温泉宿でシャワーを浴びる必要はないだろう。 あとは掃除が・・・なんだか、椅子に座ったとき、アームレストが「べちゃ」とした気がしたのだ。「消毒済み」と書いてあるビニールに入ったコップを出したときも、やや「べちゃ」としたコップが1つだけだが、あった気がしたのだ。気のせいかしらん?(苦笑) あくまで、1泊した部屋がたまたまそうだった可能性もある。なにしろ直前の安いネットプランだったから(←くどい)。 仲居さんは・・・同じ方が食事の面倒から、最後は荷物をもってクルマまで見送ってくれるなど、感じはよかった。しかし、料理のことを聞いても、つっこんだことになると、どうも話が通じないような気がした。まあ、別にたいしたことではないが。 宝泉温泉の泉質は弱アルカリ単純泉だというから、温泉の宝庫、九州ではインパクトは弱いかもしれない。だが、かけ流しだというのはポイントが高い。 ここの売りの1つらしい、「洞窟風呂」というのは・・・ 要は大浴場の一部がトンネルのようになっているということ。女性用の露天(こちらは狭い)からは月も見えて、気持ちがよかった。岩や石をふんだんに使った温泉場は昔は高級だったのかもしれないが、設備そのものはすべてにおいて古い。Mizumizuには逆に珍しかったのだが、設備の整ったきれいな温泉ホテルを好む人には合わないかもしれない。 ここは山あいの温泉地なので、特に遊ぶ場所があるわけではない。早く着きすぎると時間をもてあますだろう。窓から見える山の緑は、日ごろ賑やかすぎる大都会・東京に住んでいるMizumizuには新鮮だったが、もともと自然豊かな地方の人には刺激がないかもしれない。 「もう1度泊まってもいいか」と聞かれれば、あのお料理なら是非・・・と答えるだろう。ただし、ご飯をもうちょっと早く出してくれるように事前に頼んでおかないと(笑)。 それとプランによっては現地決済でカードが使えず、現金のみというものもあるので、ご注意を。
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最終更新日
2011.06.24 15:01:37
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