日本でもっとも充実したジュード・ロウのファンブログということで、本人さえ感涙したという噂(?)のブログでお宝映像のあるエントリーを発見!
それが、こちら。
若々しく、エネルギーと野心に満ちたジュード・ロウのインタビューでの受け答えも新鮮だが、間に入る舞台劇「恐るべき親たち」も、「見たい!」と思わせる。
元祖「恐るべき親たち」はVHSで見たが、Mizumizuには女優2人の名演があまりに印象的だった(それについては、こちらの拙エントリーで褒めまくっている)。このインタビューでも、ミシェルがベッドで後ろから母親を抱きかかえて、好きな女性ができたことを伝えるシーンが出てくる。
喜びと希望で我を忘れている息子に対し、絶望感に侵食されていく母の表情。ハッキリ言って、この場面は、元祖コクトー監督映画作品のイヴォンヌ・ド・ブレのアップの「目」の演技にまさるものはないと思う。思うが、それでも舞台劇としては、ジュード・ロウ版も素晴らしい。
このインタビューは初代ミシェルのジャン・マレーが亡くなる4年前。はじけるようなロウ版ミシェル像に、元祖ミシェルは何を感じたのだろうか。若い俳優の才能を見つけるのにも長けたマレーだったので、ロウの非凡な才能は間違いなく感じ取っていたと思うのだが。
この本格的な演技派が大いに活躍できる舞台劇、なぜ日本でやらないのだろう(修正:2010年にすでに上演されたそうです)。そろそろ日本人の精神性も、この室内劇の素晴らしさを理解できるくらい西洋的な成熟をしていると思うのだが。
若い男性俳優の登竜門になり、ベテラン女優2人の演技対決にもなる。これほど大人の企画はないと思うのだが。なんならジュード・ロウがそうだったように、ヌードで若い女性を釣ってもいいと思う。
日本では「恐るべき子どもたち」のほうが知名度が高いのが、このごろは少し残念にさえ思う。
元祖「恐るべき親たち」のVHSはこちら。若い恋人たちのルックスが、今風に言えば、少し老けているかもしれないが、あらゆる面において、演技と舞台美術、効果のお手本になる作品。
こういう演技を日本の俳優、女優で 是非 こんどこそ見てみたいもの。
追記:上記の記事をアップしたところ、リンク先のjudecherryさんより情報をいただきました。「恐るべき親たち」、去年日本でも舞台化されていたようです(それにともない、一部エントリーを修正しました)。
ミシェル役の満島真之介さんのサイトはこちら(残念ながら、まったく存じ上げない俳優さんです・汗)。
脚本家の木内宏昌氏のサイトはこちら。
観劇された方のブログは、こちらやこちら。
まったく知らなかったのが悔やまれる。再演求む!