THE ICEチャンネルで日本人スケーターの素晴らしいパフォーマンスを見た。
どの花もそれぞれに美しいが、今回Mizumizuがもっとも惹きつけられたのは浅田真央の『ジュピター』。
http://www.youtube.com/user/theiceCTV#p/c/11/Q1rMvNAj0RY
もともと旋律とリズムに溶け込んで行くような繊細な音楽表現には定評のある浅田真央だが、このプログラムでの浅田真央には、(佐藤コーチについた成果だろう)ポーズの1つ1つにフィギュアの「型」のような味が加わり、透明感あふれるボーイソプラノの歌唱と相俟って、氷上にこの世ならざる世界を現出させている。
「妖精」という言葉は普通、少女期の選手に与えられる冠のような言葉だが、浅田真央に限っては、20歳を超えてもその限りなくピュアで浮世離れしたムードが失われることがない。
すっと上げたスパイラルでの脚のラインの美しさ。下半身に肉がつき、「女性らしい体形」になってくる年齢を迎えても、あの人形めいた抜群のプロポーションを維持している。それがどれほどストイックな節制を要求するか、女性ならばわかるだろう。
浅田真央の才能とその才能が積み重ねてきた陰の努力を、バンクーバー五輪後に的確な言葉で探り当てた日本人がたった一人だけいた。
『日本沈没』『さよならジュピター』で知られる日本SF界の巨匠、小松左京。あのバカげたキム・ヨナの高得点だけを盲信し、メディアが「キム・ヨナ、ダントツの勝利」と賛美一色になるなか、雑誌への寄稿文で、「僕にはバンクーバーで浅田真央さんがキム・ヨナさんに負けた理由がよくわからなかった。真央さんのほうが人間として華があると感じた」と堂々と書いた審美眼の持ち主だ。
浅田真央の華――それは多くの日本人ファンを惹きつけている。それは彼女が持って生まれたものでもあり、努力を積み重ねて獲得したものでもある。
韓国芸能を何がなんでもゴリ押しして、日本人より優れているということにしたい一部メディアの偏向プロモーションは、ここに来て一人の芸能人のつぶやき、そしてその彼になされた仕打ちを見て、大きな反発と反感を一般人から買っている。
http://www.j-cast.com/2011/08/01103148.html
「韓流偏重批判」巡りネット大騒動 著名人から共感の声、フジ抗議デモ告知...
俳優の高岡蒼甫さん(29)が韓流偏重とフジテレビを批判したことを巡り、2ちゃんねるで500以上もスレッドが乱立する大騒動になっている。著名人から共感の声が寄せられる一方、テレビ局の内情を訴える声もあるようだ。
2ちゃんねるで騒ぎが過熱したのは、高岡蒼甫さんが2011年7月28日、所属事務所を解雇されたことをツイッターでほのめかしてからだ。
女子フィギュアはむしろその先駆けになったといってもいい。自国にこれほど華があり、これほどまでに天上の美を備え、努力を怠らない素晴らしいスケーターがいるのに、一部のテレビ媒体は、他国の選手の宣伝に躍起になった。
フジテレビを批判した動画の一例:
http://www.youtube.com/watch?v=asFfVxtvrRo&NR=1
韓国ばかりを取り上げる日本のテレビ局を皮肉った動画の一例:
http://www.youtube.com/watch?v=iD9JV_lNwTk&NR=1
花粉よろしく一方的に撒き散らされる一部メディアによるプロモーションで、逆にアレルギー症状を起こす日本人が増えてしまった。モスクワワールドでも震災で痛んだ日本と日本人のために、心を配ってくれたロシア側の演出を地上波で見事に無視し、キム・ヨナのインタビューに時間を割くようなおかしな放送がなされた。
こうした「ゴリ押し」をしなければ、キム・ヨナはここまで多くの日本ファンから嫌われることはなかったかもしれない。彼女の演技には深みはなく、いくつかのパターンを組み替えて、あとは音の効果でそれなりに見せているが、Mizumizuの目には韓国の女性アイドルポップ歌手グループ(しかも、みんな整形顔で誰もかれも同じに見える)の振りと大差なく見える。だが、スケートの技術はしっかりしており、元来素晴らしい選手なのだ。
浅田真央の動的な華麗さはアイドル歌手の振りとは違う。『ジュピター』に見られるような、透明な世界観、心洗われるような無垢なうつくしさ、それは誰も真似ができない浅田真央だけのものだ。会場の観客が息を詰めて、一途に見守っているのが伝わってくる。
浅田真央は地上に降りることのない天上人のよう。手の届かない存在でいてほしい。それを私たちは、ただじっと見つめていたい。見ているだけでカタルシスを得られ、さまざまな幻想や情景を心に描くインスピレーションを与えてもらえる。
キム・ヨナは大人で、浅田真央は子ども――こういったメディア主導のつまらない「刷り込み」に真っ向から、そして穏やかに、対抗してみせた先見の明を持つ偉人が、7月26日にこの世を去った。
浅田真央の『ジュピター』は、大震災の犠牲者に捧げるプログラムだが、奇しくも小松左京の代表作とかぶる鎮魂歌となり、去り行く大きな存在に、今を盛りと咲き誇る花の存在が、感謝とともに別れを告げるようなパフォーマンスになった。
ただただうっとりと皆が見つめる浅田真央。ジャンプも入りから出までスムーズで、淀みがなく危なげがない。浅田真央をやっきになって否定したがる存在は、フィギュア界にもいるようだ。だが、このうつくしさ、この純粋さ、この透明感は、誰がなんと言おうと揺るがない。浅田真央と浅田真央に魅了されてやまない多くの、いや無数の、普通の人々がいる限り。
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