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カテゴリ:Travel(日本)
ランチは蓼科の有名カフェハウス「千乃壺」へ。 駐車場がほぼ満車だったので、これはダメかとドアからのぞいて店員さんに聞くと、『すごくバタバタしてます』という余裕のない表情ではあったが、庭の席なら用意できるとのこと。 駐車場もカフェハウスの下にあるということなので、言われるままにクルマを移動して、少し風の冷たい外のテーブルへ。 高原の空気をいっぱいに吸い込みながら外でのランチを…と期待したのだが、大きな道路のわきなので、クルマの音が案外うるさかった(苦笑)。 メニューの選択肢はあまり多くない。「信州牛ほほ肉のカレー」一皿と「信州牛ハンバーグ」二皿を3人で頼むMizumizu一行。 カレーのほほ肉は、臭みもなく柔らかい。カレーはさらっとしていて、スパイスの香りふんだん。 …でも新宿中村屋の出してるレトルトカレーに風味が似ているような気がした…のは、たぶん気のせいだろう。 ハンバーグはボリュームたっぷり。粗めのひき肉は食べ応えも十分。ミネストローネも見かけ以上に具だくさんで、しのばせたチーズがとろりとリッチなコクを演出していた。 なのだが…サラダの野菜もスープの野菜も、種類がたくさんというわけではない。食べながら、「水菜ばっかり」「にんじんばっかり」と思ってしまう。この偏りが残念。 ハンバーグのソースも意外に単純な味だった。いろいろな料理本にも自身のレシピを公開している料理研究家のカフェなのでランチはここでと決めてきたが、ちょっと期待が大きすぎたのかもしれない。 ウエイトレスの女性は、本当に忙しそうに働いている。明らかに人手が足りない。店員の慌しさが伝わってきて、こちらもあまりくつろげないのだ。 駐車場にとめてあったクルマはほとんど県外ナンバーだった。休日の蓼科の有名店はこうなるということか。 それでも、次いつ来るかわからないし、デザートも食べてみようということになった。 りんごのキャラメリゼを添えたクレープ。有機栽培の伊那産の小麦粉を使っているという。 …だが、シナモンが一部にドバッとかかりすぎていた。いきなりシナモンの粉っぽさと強い芳香が口いっぱいに広がってしまい、しょっぱなでデザートが台無しになった気分。 クレープ自体は焼き加減もよく、小麦粉の風味も高かっただけに残念。りんごのキャラメリゼも柔らかいながらも歯ごたえがあり、甘みと酸味のバランスも上品だった。 コーヒーも有機豆を使用。今さら珍しくもないと言ってしまえばそうだが、美味しいコーヒーを飲んだという気持ちにさせてくれるクオリティをきちんと備えている。 ウィンナーコーヒーとりんごのパイ。 パイ生地はさっくりと、そしてかなり厚い。素朴な味で、もちろんまずくはないが、といって、パクパク食べたくなるほどでもなかった。クリームたっぷりだが、特筆するほどの質ではなかった(もちろん、悪くはないが)。 …と、とても褒めているとは思えない感想になっているが(苦笑)、インテリアに渋い色の木材をふんだんに使い、天井が贅沢なほど高いカフェは雰囲気もあり、清潔で、気持ちがよかった。 このメニューにしては値段も高めだし、驚くような味に出会えたわけではないが、時間が経ってみれば、また行ってもいいかなと思わせる。 上質な素材と、作り手の腕のよさは、案外そんなところに出ているのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.21 19:34:38
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