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カテゴリ:Essay
【中古】 銃・病原菌・鉄(下) 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎 草思社文庫/ジャレドダイアモンド【著】,倉骨彰【訳】 【中古】afb <昨日のエントリーから続く> 2020年2月26日。 春節のインバウンド効果に対する皮算用と習近平訪日への忖度で、日本が中国からの入国を全面的に拒否せずに一部地域に限定したザル規制を続けているうちに、日本でも新型コロナが流行し始め、逆に中国が日本人の入国を規制し始めた。 https://news.biglobe.ne.jp/international/0226/ym_200226_2480845062.html (ここから引用)【北京=竹内誠一郎】北京市政府は26日の記者会見で、近隣国で新型コロナウイルスの感染状況が深刻な地域からの渡航者や訪問歴のある人に対し、14日間の隔離措置を義務付ける方針を明らかにした。 隔離の対象国には日本や韓国が含まれるとみられ、専用施設か住民については家でも行う。日韓を対象とした水際対策の強化は、山東省威海市も実施を公表している。全国人民代表大会(国会)の延期を決めた習近平政権は、北京の感染封じ込めを厳命している。 一方、湖北省武漢市は26日、新型コロナウイルスに感染し、昨年12月8日に最初に発病した患者が、流行初期に感染者が集中していた市内の海鮮市場への訪問歴を否定していたことを明らかにした。海鮮市場はウイルスの有力な感染源とみられてきた。(ここまで引用) 山東省威海市だけならザルだが、北京で入国後に「隔離」されるとなると、旅行ではまず行けないし、ビジネスでの中国行きも相当にハードルが高くなる。隔離先に閉じ込められると、第二のプリンセス・ダイヤモンドのようになってしまう。 中国のシビアな対応を見ると、つくづく日本の初期対応のまずさが浮き彫りになる。ここにきて日本中のビッグイベントが次々自粛となり、日本人自身も旅行を控えるようになっている。しかも、いつまで続くか見通せていない。その経済的な損失ははかりしれない。 やはり最初の段階で中国からの入国を全面的にストップして時間を稼ぐべきだったのではないか。そう思っている国民は多いはずだ。 さらに、「医療崩壊を防ぐため」「重症者に注力する」などと言いながら、検査をしぶる態度は現場医師の怒りを買っている。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200226/k10012302341000.html (ここから引用)新型コロナウイルスをめぐり日本医師会は、医師が保健所にウイルス検査を依頼しても、対応を断られるケースが報告されているとして、全国の実態を調査し、政府と連携して改善に取り組む方針を示しました。(引用ここまで) 医師サイドが動いているということは、これからは医師の権限での検査が認められてくるだろう(と思いたい)が、しかし、発熱したら自宅で様子見て…という指針は相変わらずだ。 インフルも「死に至る病」だということは無視されているし、仮にコロナで重症化してから搬送されても、これまでの症例を見ている限り手遅れになるように思う。 中国側からも報告があったが、この新型コロナは悪化すると恐ろしい勢いで悪化してしまう。 「アビガン、カレトラ、レムデシビルについて、一部の医療機関で必要な患者に観察研究として使用を開始」(河野太郎氏のツイッターより)だというが、重症化してからでは間に合わないのではないか。ネット上でウラ取りできなかったが、たしか四柳宏氏もそのような指摘をされていたように思う。 自宅まで検査に出向く態勢を整えた国もあるようで、それは素晴らしいのだが、結果が出るまで時間がかかるとなると、その間に重篤化してしまうかもしれない。また、疑わしい発熱者が次々出てくると、この態勢もあっという間に崩壊してしまうかもしれない。 となると、検査の裾野を広げると同時に、検査結果の迅速化(迅速にできる機械はできたらしいが)も実現しなければならず…いやはや大変だ。 またここにきて心配なニュース。大阪で、いったん陰性になった患者が再度陽性となったという。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56100960W0A220C2AC8000/ (ここから引用)大阪府は26日、1月に新型コロナウイルスの感染が判明した府内の40代女性バスガイドが退院後の検査でいったん陰性と確認された後、再び陽性と診断されたと発表した。厚生労働省によると、退院後に再び陽性に転じたのは国内初。(ここまで引用) 中国でもこの現象が起きているようで、おそらく再感染ではなく、ぶり返しだろうとのことだが、ぶり返したあとに急に重篤化するなどの例があるのかどうか、注視していく必要がありそうだ。 とにかく、このコロナウィルスはおかしい。 一番上の記事の最後の段落にあるように、このウィルスの出どころは市場ではない可能性がある。 「世界的な範囲でいっそうの誤解と混乱を引き起こす事態を避けるため」として、今は削除されてしまったがインドの研究者たちによる初期的な研究結果が以下。 https://toyokeizai.net/articles/-/329766?page=4 (ここから引用)1月31日、インドのデリー大学とインド理工学院に所属する研究者たちが、bioRxivで「2019新型コロナウイルスの棘突起タンパク質に含まれる独特な挿入配列とエイズウイルスのHIV-1 dp120、Gagタンパク質との間で見られる奇妙な相似性」という研究論文を発表した。 簡単に言えば、彼らは新型コロナウイルスとSARSウイルスの棘突起タンパク質の配列を比較し、SARSウイルスと比べると新型コロナウイルスの棘突起タンパク質には4つの新しい挿入配列があることを発見したのだ。その後、彼らはこの4つの挿入配列をデータベース中の配列と比較した結果、4つの挿入配列がともにエイズウイルスのタンパク質配列の中にあることを見つけた。 この研究論文によれば、この種の特異な同一性/相似性が自然界の中で偶然に起こる現象とは考えられず、またこの4つの挿入配列は新型コロナウイルスに独特なもので、そのほかのコロナウイルスには存在しない、とされている。(ここまで引用) もちろん中国は猛反発で、全力で否定しているし、たとえ事実であっても絶対に認めないだろう。だから真相はヤブの中だが、人工物、あるいはそこまででなくとも、研究のために捕獲した動物からウィルスが流出した可能性はゼロではないだろう。 覇権国家を目指す中国が、核兵器以上の武器になるかもしれない(おそらくは、なるだろう)生物兵器を開発していないはずはなく、今回の世界的なパニックを見ると、生物兵器が過失によって外部に漏れてしまった、あるいは意図的に流出させた場合のインパクトははかりしれない。 やがては自ら作り出した生物兵器によって人類が滅びる、あるいは激減するというSF小説のようなシナリオが足元まで来ているのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.27 16:56:42
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