米アカデミー賞でアジア映画初の視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督作品)。
パニック映画の大げさな特撮シーンが実はかなり好きなMizumizu、この作品は映画館で観た。面白かった。初代ゴジラ映画(1954年)も、テレビ放送を観ている。最高に素晴らしい娯楽映画だった。そのあとの「ゴジラシリーズ」は、さすがにおちゃらけすぎたり、マンネリ化したりして、全部は追っていないが、渡辺謙が出た『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は劇場まで足を運び、楽しんだ。
みんな大好きゴジラだが、手塚治虫もゴジラが大好きだった。
これは手塚治虫のエッセイ『観たり撮ったり映したり』から、ゴジラにまつわるエピソード。
『ウルトラQ』に『W3』が「蹴散らされてしまった」時のエピソードを臨場感あふれる筆致で面白おかしく書いている。
イラストが秀逸なんてもんじゃなく、最高。テレビから出てきたゴジラ(と、それをもとにした怪獣たち)が、W3のキャラクターを打ちのめし、それを手塚治虫の実子手塚真(眞)氏が大喜びで拍手喝采。父でありW3の生みの親の漫画家がくやしがっている。
ゴジラとあわせて、ウルトラQのスター怪獣(?)がイイ。柔らかめの線で描かれたカネゴンなんて、素晴らしいじゃないですか。このイラスト原画、残っているのだろうか??
「なんてったってゴジラが最高作」という手塚治虫の眼はさすがに鋭い。1950年代の日本で作られたキャラクターが日米で人気を博し、何度も映画化され、ときには大コケしながらも、アイコン的存在として受け継がれ、ついにアカデミー賞の舞台で伊福部昭の、あの誰もが知るテーマ音楽が流れるというところまできたのだから。
ところで、手塚治虫は恐竜にインスパイヤされたと思われる、「ゴジラに似た」キャラを何度も作品に登場させている。
Xユーザーの時星リウス@妄想自由人さん: 「手塚治虫先生はゴジラ公開より6年前の昭和23年に『ロスト・ワールド』という漫画にゴジラっぽい恐竜を描いてましたね。 #手塚治虫生誕祭 #ゴジラの日 https://t.co/kYARUbcFRo」 / X (twitter.com)
そして、奇しくも(笑)、ゴジラ様と漫画の神様は誕生日が同じなのだ。これ、ネタにしてる人いるよね? と思って検索してみたら、いました、いました。
Xユーザーの妖介🐐さん: 「推しの誕生日全然把握しとらんなワイ…11月3日だけは手塚治虫とドルフ・ラングレンとゴジラの誕生日なので覚えてる。 https://t.co/oxITNGopCx」 / X (twitter.com)
しかし・・・
11月3日は、日本を近代国家へと導いた明治天皇(別名:明治大帝)の誕生日なのですよ、もともとは。それで祝日なのですよ。手塚治虫の本名は手塚治で、「明治節」から取ったのですよ。
ついでに、11月3日はさいとう・たかをの誕生日でもあるのですよ。
さらに言うと、11月3日は、フィギュアの皇帝「エフゲニー・プルシェンコ」の誕生日でもあるのですよ。手塚治虫も宇宙人などと言われたが、プルシェンコも現役時代は、宇宙人と呼ばれていたのですよ。
手塚治虫とゴジラとプルシェンコのコラボマンガは…さすがに見当たらなかった。だれか描いてください。
最後に、手塚プロダクション公式サイトの「虫ん坊」からゴジラにまつわるページを。
https://tezukaosamu.net/jp/mushi/201806/column.html
これは是非とも『手塚治虫×ゴジラ展』を! 著作権的に微妙ですかね…? そのへんはお話し合いをお願いします。
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