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カテゴリ:いろいろ思うこと
学校を卒業し、会社から退いて、育児にどっぷりつかる生活を送るようになってしみじみ思うことが。
今、社会から切り離されたところでユラリユラリと浮いている、薄い膜でできた大きな風船に包まれて暮らしている感じ。 その狭い空間の中で、懸命に呼吸をしている訳だけど。 ビデオの早送りのように過ぎていった輝くガチャガチャの毎日は、思い出してももうボンヤリとしていて、その輪郭がクッキリとすることはあまりない。 人は私を見て、その背景に聳え立つ大きな会社を見て、そしてセットとして捉え、チヤホヤ大切にしてくれていたことに気づき。 そこから切り取られた私は、ヒラヒラと薄くはためく不安定な切り絵のようで。 そんな切り絵の私には、今はもう、何もない。 それでも私は、温かいぬくもりをいつも感じ、風に飛ばされることはなく。 ブログの友人に、『有縁千里来相会、無縁対面不相逢』ということわざが中国にあることを教えてもらって、以来ふとした時にふわっと頭に浮かびます。 直訳すると、 『縁があれば千里の道を越えて出会う 縁がなければすぐ側に来てもめぐりあわない』 という意味だそうですが、まさにその通りだと。 本当に大切な人たちは、“私”を見てくれていて、何もない自分になっても失うことはなく、それがどれほど恵まれていることかに気づき。 そんな人との出会いは運命で。 <縁有れば千里も来たりて相会い、 縁無ければ対面すれども相逢わず> まさに、その通り。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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