グリーンアンドフラワー

みなさん、こんばんは。
１１月、東京も空気が冷たくなってきました。
さすがに、家庭菜園のゴーヤもシシトウも、今年は早く終わるかもしれませんね。
去年までの、暖冬とは、空気が違うようです。

ゴーヤにシシトウ、オクラ、まだ、小さな実を付けていて、始末するのはもったいないと言いますか、かわいそうな気がします。
毎週、ゴーヤの枯れ葉、枯れ枝の処理をしつつ、少しずつ、ゴーヤの下からバラの枝が見えてきました。



でも、まだ、ゴーヤとバラがゴッチャゴチャ。
入り組んでいます。
ゴーヤの枯れ葉、枝を整理することで、少しずつバラに日が当たるようになって来ます。



バラに、日が入ってきたせいでしょうか？
あるいは「礼肥」が効いてきたのでしょうか？
新芽が出てきました。
冬までに、新しい枝や葉が増えそうな感じです。
たっぷり光合成して、来年の春には、華麗な花を期待したいところです。
写真の新芽は、順調に育っている、種類のわからないバラ？？？
挿し木で大きくなった、たぶん「スプリング・パル」
そろそろ挿し木して、１年を迎えます。
１年で、ずいぶん育つ物です。

さて、ゴーヤの整理・バラの手入れをしている途中、誰かが、勝手に庭に入ってきます。
我が家は旗竿上の土地、入り口から私道が６～７Ｍあります。
そこを、勝手に入ってくる人が・・・

若い女性の２人組。

　「勝手に入ってきて、すみません。」
　（わかってるなら、ここまで、入ってくるなよ）
　「素敵なお庭ですねぇ・・・わぁ、ゴーヤ！」
　「・・・・・」

　「今日は、特別キャンペーンで、皆様に、この冊子を無料でお配りしております。」
　（出たよ、宗教の勧誘＆募金だよ）
　「・・・・・」
　「やっぱり、ここまで入ってくるのは、まずかったですかね？」
　（真理と心の解放とか書いてあるよ）
　「・・・・・」
　「よろしければ、私たちの教えについて数分お話をしたいのですが・・・」
　「今日、日曜日は、宗教上の理由で、人と話すことは禁じられています。」
　「宗教上の、理由？？」
　「そう、私たちの宗教・・」

本当は、どうでも良かったんですけど、私は、土曜日から日曜日にかけてのたっぷりの睡眠、日曜の昼は、これでもかと生のニンニクをすりおろしたラーメンを食べるのが習慣になっています。
この、週に１度の爆睡とニンニクのおかげで、脱サラ以降、１日も休まず仕事を続けてきました。
つまり、日曜日の午後は、家族以外の人間とは会わない、口を聞かない前提で、ニンニクをたくさん食べるんです。

　「ありがたい、神のお話なんですが・・・」
　「そばに、来ないで下さい」

ニンニクの臭いが気になり、とっさに言ってしまいました。

　「キ、キリスト教か、なにかですか？」
　「違います、薔薇菜庭、園マイスター教です。」
　「バラサイテイ？？？？」
　「そう、薔薇菜庭、園マイスター教」
　「バラサイテイ・エン・マイスター教？？」

とっさに、薔薇と家庭菜園、ガーデナーをくっつけました。

　「そう、薔薇菜庭、園マイスター教では、日曜日は回復の日、自然と一体になって、生命力の回復のため、他人との接触はしないのです。」
　「でも、ありがたい・・・」
　（しつこいねーちゃんたちだな、今日は、人に会いたくないんだってば）

　「あなたがたの宗教は、心の解放・・・つまり、人間についての教えのようですね。私たちの宗教は、宇宙の真理、自然との一体感を考えているのです。つまり、人間は宇宙を構成している一分子に過ぎません。自然のごく一部なんですよ。」
　（からかい半分で、とっさに適当なことを言ってみました）
　「はぁ？」
　「あなたが今、口にしている空気、水、空、バラの葉っぱを食べちゃう虫、猫、犬・・・すべてがひとつになって、宇宙を構成している・・・だから、結構です。」
　（早く、帰らないかね、こっちは、ニンニク臭いんだ）

ゲロッ、２人とも、目を閉じちゃっている。どうしよう・・・

　「本当だ、緑の香りが良いですね。」
　（ラッキー！　ニンニクの臭い、バレてない）
　「あっ、鳥が鳴きました。」
　「今のは、シジュウカラ。ここは安全だって、仲間につたえてるんですよ。」
　「鳥の言葉が、わかるんですか？」
　「わかりますよ。今、虫を取りに来るから動いちゃダメですよ。」

ツピーツピーツピー、ケラケラケラケラケラ、ケラケラケラケラケラ。
仲間を呼んでいます。
参考までに、危険を知らせるときは、ケケケケケ、ケケケケケっと、短く鳴くんです。

やがて、シジュウカラが、バラにやって来ました。
枝を飛び回り、虫をくわえて、飛んでいきます。

　「素敵♪」
　「すみません、その、バラサイテイ・エン・マイスター教・・とかいう話しを、詳しくききたいんですけど。」

ゲッ、本気にしている。適当にあしらったつもりなのに・・・
どうしましょ・・・

　「今日は、ダメです。回復の日ですから。」

　「素敵なお話し、ありがとうございます。」

どうしよう？　彼女ら本気にしちゃった見たいです。
近所で変な噂がたっちゃいそうです。
日曜の午後は、ニンニク臭いから、人に会いたくないだけなんです。
でも、やっぱり、ウソはいけませんよね。

薔薇菜庭、園マイスター教。
こうなったら、教祖にでもなりましょうか・・・
冗談のつもりが、ちょっと、心苦しいことになりました。