グリーンアンドフラワー

こんばんは、今日の東京はいい天気。
仕事もなく、収入もない土曜日になっちゃいましたが、たっぷりと休めました（笑）



いきなり、　生ゴミの写真で恐縮ですが、ゴーヤ地植用の穴です。
ゴーヤ１号、２号君を毎年植える場所です。
だいぶ、生ゴミがたまってきましたよ。
入り口は１０センチ×２０センチくらいですが、地中部分は大きく掘ってあります。
ちょうど、壺のようなイメージで、穴の口は通路なので小さいですけど、地中は根がたっぷり張れるよう、深く広く掘ってあるのです。
土の容量にして、約４０リットルは、掘っています。

　生ゴミ＋枯れ葉枯れ枝＋土、砂、石灰、灰＋・・・

この組み合わせで、３層くらいになっておりますでしょうか？
もうすぐ満杯なのですが、生ゴミがバクテリア分解されますと、沈んでしまいますので、数ヶ月後に、また上に、生ゴミを足していきます。
ちょうど、山のような野菜炒めを炒めても、出来上がりは、小さく少なくなってしまうな感じでしょうか？

さて、昨日のブログで、庭師の夢を書きましたが、庭には、奥深い意味がたくさんあります。
以前書いたような気もしますが、重複してましたらゴメンナサイ。
庭の話しです。

東大農学部の教授から聞いた話の要約ですので、うろ覚えですけど・・・

庭が歴史に登場するのは、弥生時代くらいからでしょうか？
まず、時の権力者が、政治を占う儀式・呪術の場として、歴史に登場します。

その後、仏教の広がりと共に、庭は人生の縮図として進化します。
ここから、パノラマ的な展開になるのです。

まず、暗く細い道・・・女性の子宮を現します。
そして、玄関（山門）
そこをくぐると、ぱっと明るく世界が開けます。
これが、生命の誕生。　出産、となりましょうか・・・

色とりどりの季節の花・・・幼少期
その先には、池が立ちはだかります。
この池は、現世、煩悩を現すそうです。

真っ直ぐは池、右へ行くか、左に行くか・・・
そこで始めて、私たちは道を選ばなくてはなりません。（青年期）

左は、母屋に近く、土も柔らかい広葉樹林。
　　（親の保護下で歩む、順調な成長）
右は、岩山や起伏の変化に富み、土の硬い針葉樹林。
　　（冒険と親離れの、険しい道）

池の中程には、弁天島あるいは橋がかかっていて、東屋が・・・
ここで、人生では折り返し地点。
東屋で休み、今着た道を振り返るような設計になっています。

２つ目の池、あるいは上流の池には、鶴島亀島。
こちらの池は、涅槃、つまりあの世につながっています。
長寿を祈願します。

一番奥には、水源。
命と世界の源があり、ほこらが・・・

そこで、不老不死の願をかけます。
いつしか、振り返っても、今着た道はもう見えません。

寺社仏閣の普及と共に、池は枯山水に置き換えられます。

そして「庭」は、権力者のものから、個人のものに変化して行くのです。

庭に秘められた、壮大なパノラマ・・・
ワクワクしませんか？

新宿御苑でも、赤坂御所でも、兼六園でも、こういう仕組みになっているのです。

ああ、庭を造りたい・・・
絵画や映画とも違う、最大の芸術じゃないですか。

弘法大師は、そのパノラマを、巡礼の旅に描いたと言われております。
世界最大の庭、四国巡礼・・・

不思議なことに、キリスト教文化圏でも、同じ様な解釈があるようです。
ドイツやフランスの宮殿でも、庭は、人生を描いているようです。

ガーデニングって、奥が深いですよね。
農学部に、行きたい・・・