グリーンアンドフラワー

こんばんは、お元気でしょうか？
世界の不景気は、ますます混迷を深め、日本の政治も、中川昭氏が、連日のようにマスコミをにぎわせていますね。
バチカン博物館で、美術品を触って怒られる？
数年前、イタリアであの世界遺産に落書きした女子大生と同じような行動。

一国の大臣の行動とは思えないですよね。
女子大生のことを怒っている場合ではないようです。
大臣の犯した罪ですから、しかも、東大法学部卒、日本人の品格が問われそうです。
話題には事欠かない、中川前大臣・・・
もう、終わりにして欲しいです。

しかし、お酒の力は恐ろしいもの、私も気をつけなきゃ。

さて、「崖の上のポニョ」の主題歌で、一躍人気者になった、大橋のぞみちゃん。
以前から、気になっていたのですが、何か、彼女、辛そう・・・

いつ見ても、苦しそうに見えるんです。

笑顔を振りまいているようで、笑顔に見えない・・・

　「何故？」

我が家でも、「あの子を見てると、悲しくなってくる・・・」
家族の意見。

それで、昔のディレクター魂が出てきてしまいました。

みなさん、昔読みませんでした？　太宰治。

　「人間失格」

ちょうど、小学生高学年から中学生にかけて・・・
ドイツのツルゲーネフの「初恋」、夏目漱石の「こころ」、島崎藤村の「破戒」、太宰治の「人間失格」・・・
ヒューマニズムってなんだろう？　自分は何で産まれてきてしまったのだろう？
生きていて、何の喜びがあるのだろう？
一時はかぶれてしまい、人間のはかなさを、真剣に考えてしまいますよね。

その、太宰治の「人間失格」の冒頭・・・
うろ覚えで、正確ではないですが、
「私は、家族写真を撮るときでも、顔は笑っているのだが、握り拳を握りしめ、笑っている口は、歯を食いしばっている・・・」

　「これか！」

「ポニョ」の大橋のぞみちゃん、いかなるときにも、笑うけど喉は見せない。
つまり、歯を食いしばっているのです。
歯を食いしばって笑う・・・

一見、笑顔のようですけど、何回か見ているうちに不自然さが出てくる。
彼女は、誰かに強制されているか、心から笑えない業を背負っているように見えちゃう。

　「のぞみちゃん、笑って・・・　歯を食いしばらないで・・・もっと、楽しそうに・・・　あっかんべーは？・・何か辛いことがあるのかな？・・・心から笑っちゃおう！」

私がディレクターなら、彼女の舌を撮りたがるでしょう。
思いこみかも知れませんが、あの、歯を食いしばる笑顔・・・とっても、辛いです。

我が子の写真、たくさんありますが、歯を食いしばっている写真は一枚もありません。

大橋のぞみちゃん、切ないです。
心から、笑って欲しい。
まだ、天真爛漫、未来ある子供なんですから、子供らしく・・・