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アンクルガーデナー

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2009.07.18
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こんばんは、夜も蒸し暑いですねぇ・・・
街灯に反応してるのか、都会では夜中でもセミが鳴いています。

さて、骨折のため、中断していたアメリカの報告ですが、いよいよ最終回です。

ネバ016.JPG

ラスベガスという、世界でも有数の歓楽街に宿泊しながら、昼夜兼行の作業で、ネバダ大学の実験農場に、我がウォーター・ライフ・システムを設置しました。
ネバダ州は砂漠化が進み、湿度はなんと5%、気温は40度を軽く超え、強風がビュービュー吹き荒れているような環境です。

初日・・・給水量は35リッター

セラミックを中心に、半径15センチ程度の保水エリア(水を含んだ土の部分)が出来上がるので、セッティング直後は、結構水が使われるのです。

2日目・・・給水量は39リッター

 「まだ、安定しないようですね。」
 「いやいや、こんなもんじゃない?」

3日目・・・給水量39リッター

 「どこか、接続部から水が漏れているんじゃないか?」
 「植物も活着していないでしょうし、ちょっと、給水量が多すぎますよね。」

4日目・・・給水量38リッター

 「接続ミスかなぁ・・・きちっとやったはずだが・・・」

土の表面は渇いています。
しかし、ちょっと掘ると土が湿っています。
もしかしたら、水分が大気中に蒸散しているかもしれません。

当初、どうせ実験をするなら、水をあまり必要としない樹木よりも、水をたくさん使うトマトでも栽培できることを実証したくて、砂漠でも野菜が栽培できるほど、水分管理が行き渡ったシステムを設計していきました。

砂漠でトマト栽培・・・

学会で報告するにも、インパクトがあります。

それが、裏目に出てしまったようです。

モックオレンジやハニーサックルには十分すぎるほどの給水量。
さらに、予想よりきめの細かい、毛細管現象の強い土。
3本あるラインの2本を止めることにしました。

 「これで、給水量は1/3になりますよ。」

5日目・・・給水量16リッター
6日目・・・給水量12リッター

ちょうど、1/3になりました。
しかし、樹木が1日に10リッター以上も水を使うでしょうか?
私らの予想では、せいぜい500CC、成長期でも1リッター程度と考えています。

私ら日本人技術者や学者の疑問をよそに、ネバダ大学の教授らはおおはしゃぎ。
この砂漠で、約10リッターの給水でOKなんて、グレートだそうです。
アメリカの常識では、毎日、100リッターは使うようです。

それが、7日目・・・給水量1リッターに

 「おい、システムが詰まってるんじゃないのか?」

ネバダ大学の教授が、心配そうに聞いてきます。

8日目・・・給水量130CC
 
 「システムが故障してるんじゃないか?」
 「ノー・プロブレム・ザッツ・オーライト♪」

ついに本領を発揮し始めました。

 「リアリィ?(マジ)?」
 
翌日以降、天候に左右されますが、晴天で1~2リッター。
曇りで500CC程度に落ち着いてきました。

湿度5%という砂漠の仲で、1坪1日1リッターの水で、植物が育つのです。

さらに、植物の活着と共に、微妙なデータの上昇も確認されています。

実験は大成功です。

さらにさらに、植物が水を欲しがる時間帯や環境、水を排出するような細かいことまでわかってきました。
詳しくは、学会の発表などがあるので、ここでは言えませんが、つまり、水というファクターを通して、植物と会話するというか、植物の気持ちが分かるようなデータが出ています。

植物に感情は無いでしょう。
しかし、植物が水を欲しがるとき、喜んで成長しているとき、花を咲かせたいとき、苦しんでいるとき、自分を守ろうと下葉を落とすときなど、植物がどうしたいのか? どうして欲しいのか?
そういうことが、人間に理解できるようになってきました。

私には、植物と会話しているように思えてなりません。

世界初の試みです。

21世紀まで、人間は人間の都合で植物を育ててきました。
それが、今後は、植物の意見も取り入れ、人間と植物が協調する時代がやってくるのです。

 「どうだい、気温は?」
 「どうだい、湿度は?」
 「土は、合ってるかい?」

その問いに、植物は応えてくれるのです。

 「順調に、活着できましたよ。」
 「そろそろ、花を咲かせたいんです。」
 「休眠します、休ませて下さい。」

こういう、植物のサインもわかるのです。

植物と会話する・・・
こんなこと、世界中の誰が本気にするでしょうか?

これには、日米の学者もびっくりです。

人と植物の新時代がやって来そうです。
ワクワクしますね。

ネバダ016.JPG

 





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Last updated  2009.07.19 00:50:13
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