グリーンアンドフラワー

こんばんは、今日の東京は晴天♪
気温も上々、絶好のガーデニング日和でしたね。

しかし、この時期、あまりやることがありません。
どちらかというと、夏の後かたづけばかり・・・
中腰での作業が多くなるので、腰は痛いは、内股にヒザはガクガク・・・
体中がきしんでいます（笑）



ゴーヤなんですが、肥料が効いたのか？　気温が上がったからか？
幹から次々と新芽が吹いています。



これは頂芽。
通常ゴーヤは、こういった脇芽に実をつけていくのですが、これから実をつけるとも思えませんけど、
とりあえず、元気なことは良いことです。

ハウスなんかだったら、年がら年中収穫できそうですよね。

話変わって、庭の片づけをしていたんですが、お客さんの大さんから携帯に電話です。

　「もしもし、アンクルさん？　今、ホームセンターにいるんだけど、イチジクにはどんな土が合うのか、教えて欲しいんだけど・・・」
　「まだ、植え替えには早いですよ。　今は成長期ですよ・・・来年１月、葉も落ちて休眠期に入ってからじゃないと、死んじゃいますよ。」
　「どうしても、今日やりたいの。」
　「だめだってば。」
　「絶対？」
　「絶対。」

大さん、イチジクが大好きなんです。
マンションの１階で、イチジクを育てているんですけど、マンションの決まりで、直植禁止なんです。
やや大きめの鉢（８号だったかな？）に植えているんですけど、イチジクには小さめです。
それで、実が付かないんです。
なので、この冬に１０号（直径３０センチ）以上の鉢に植え替えるよう、アドバイスしたばかりなんです。

５分位して、また電話です。

　「で、イチジクにはどんな土が良いんだっけ？」
　「植え替えは、ダメだってば。」
　「植え替えない・・・植木鉢の底を切って、地面に置くから・・・地面の土を替えようと思うんだけど、それなら良いでしょ？」

それって、土中植え替え方式や、我が家のゴーヤのように、植木鉢ごと地面に植える方法。
どうやら、私のブログで研究しているようです。
一見植木鉢、実は根は大地に・・・
ちょっとずるいですが、イチジクは大きく育つでしょう。

　「それなら大丈夫ですよ。土は普通の培養土でＯＫですよ。」

そして１時間後、またまた電話・・・
私の周りの方々、ただ友ってやつで、みなさん、私との携帯の通話料は無料、携帯電話が無線機のように使われています。
どんどんただ友が増えちゃって、しょっちゅう誰かから電話がかかって来るので、便利なような、煩わしいような・・・

　「言われたとおりに穴を掘ったから、これから土を入れるよ。」
　「ちょっと待って、公園掃除のときの枯れ葉、まだあります？」
　「どうだろ？　見てこようか？」

　「・・・・・フウ・・・・・フウ・・・・」

ゴミ集積所に向かっているようです。電話、切って欲しいなぁ・・・

　「あったよ、サクラの枯れ葉。」
　「サクラの枯れ葉は、繊維が柔らかなので、土の戻りが良いんですよ。それを、３０センチくらい入れてから、土を入れて下さいね。」
　「おう！」

　「・・・・ガサッ・・・・ガサッ・・・」
（バッテリーが無くなるから、電話切って欲しい・・・）

　「・・・ザザーー・・・ザザーー・・」

全く中継です。

　「鉢の底を切るから。」
　「あのー、バッテリーが無くなるから、電話切って下さい。」
　「おう、これから切るから。」
　「いや、電話を切って・・・」
　「ギーコーギーコー・・・」
　「・・・・・・・」

　「ありゃ、根っこが出てきてないぞ？」
　「ウッソー、根詰まりで、パンパンじゃないの？」
　「ない、根っこがない・・・」
　「１／４くらい、上から土を崩してみて・・・」
　「わかった。」

　「どう？」
　「根っこがみんな、上を向いてる。」
　「なーるほど。」

イチジクが育たない原因、ひとつは鉢の小ささ。
もうひとつ致命的な原因が、水やりだったのです。
ジョーロの、しかもシャワーの口を付け、通り一遍しか水をやっていなかったようです。
たぶん、地表から数センチまでしか湿らず、地中はカラカラに乾燥したままだったのでしょう。
それで、根は水を取りに地中から地表に向かってＵターンしたのでしょうね。
しかも、地表面は乾燥しやすいので、ちょっと水やりを忘れただけで、植物は枯死してしまうのです。

大さんのところ、ナスもダメ、キュウリもダメ、トマトもダメ、エダマメも・・・
みーんな枯れてしまう原因がわかりました。

よく、ホースにシャワーヘッドをつけて上から水をやっている人がいますが、あれも注意しなくてはいけません。
葉っぱだけが濡れて、根元はカラカラのパターンが多いのです。
雨をイメージしているのでしょうけど、雨は数時間に渡って降るので、根元まで水が流れてきます。
ホースで、数分水をやったくらいでは、根元に水は来ません。
とにかく、根元にたっぷりと水をやるのがコツです。

水やりは半端にやらず、地中または鉢の奥底に届かせるイメージで、たっぷりとやって下さいね。