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カテゴリ:政治・経済
こんばんは、正月明けから、いきなりのドタバタの1週間でした。
不景気の中、ちょっとだけ忙しかったです。 さて、民主党の藤井財務大臣。 突然辞めちゃいましたね。 内閣で何があったのかは、おおよそ察しがつきますが、歴史的な政権交代が始まって、まだ3ヶ月、 しかも、これから通常国会で、野党の質問を受けて立つと言う矢先の辞任です。 安倍さんや福田さんの辞任並に驚きました(笑) 後任に入った管さん、藤井さんと全く逆のスタンスを発表しましたね。 そう、藤井さんは市場原理主義を持ち出し、結果的に円高容認を表明。 日本を急激な円高に導きました。 その結果、輸出産業は軒並み減益になり、税収は激減、外貨や債権を大量に保有している日銀も、6年ぶりに赤字になってしまいました。 管財務大臣、就任するや否や「為替」に言及。 円高阻止の意気込みと、為替の安定を訴え、為替は急速に値を戻しつつあります。 このままいけば、小泉政権時代のレベル(対ドル¥105)にまで、落ち着くのではないでしょうか? 石油も鉄鉱石も無い日本は、どうしても、製造業の輸出に頼らざるを得ません。 輸出で外貨を稼ぎ、その外貨で、エネルギーや食料を買うしか、生きていく道が無いとも言えます。 例えば輸出の代表・自動車。 200万円位のエコノミーカーから600万円くらいの高級車まで、様々輸出してますよね。 200万+800万÷2(平均値)×0.8(車種の割合)=400万円 日本の輸出車は、約400万円とします。 1$=¥100で、1円為替が変わるとしますと、 400万円÷100円×1円=40000円 1台車を売るごとに、4万円、利益が違ってきます。 日本の輸出は、900万台として、 ドル圏、ユーロ圏、アジア圏と、世界を3分割して考え、 ドル圏に300万台を輸出したとしますと、 4万円×300台で、1200万円。 〃 ×3000台で、1億2000万円。 〃 ×30000台で、12億円 〃 ×30万台で、120億円 〃 ×300万台では、1200億円。 かなり、おおざっぱな計算ですが、たった1円の違いで、売り上げが1200億円も変わってしまいます。 藤井さんのときに、1ドル88円まで円が急上昇、 今回の管さんの発言で、1ドルは93円まで下落、 その差、なんと5円もあります。 1200億円×5円=6000億円もの黒字が生まれた計算になるんですよ。 自動車だけで、6000億円の黒字。 建設機械、工作機械、半導体、発電所や鉄道、ダム、ビルなどの大型プラントの輸出なども計算に入れると、とてつもない額の黒字に転換するはずです。 このまま行けば、今年3月の年度末には増収増益の企業が続出し、設備投資・研究開発などが増え内需拡大と共に、税収も大きく上がるようになると思われます。 あとは、派遣法の改正。 派遣にはプラスとマイナスの面があります。 プラスは、女性や高齢者が働きやすくなります。 週に1日だけ、あるいは毎日3時間だけ、農閑期の数ヶ月間のみなど、時間の制約から解放されるからです。企業も正社員とは違う契約のため、固定費(人件費)を抑えることが出来、国際競争力が高まります。 マイナスは、景気の変動によって仕事が無くなる。各種保険が付かないので身分が不安定になります。 企業は、派遣に頼る方向が強くなるので、雇用が低くなる一方、人材が流動的になるので、優秀な人材の確保が難しくなります。また、正社員を抑えることにより、品質やサービスが低下する恐れが出てきます。 派遣を禁止してしまうと、女性や高齢者の社会進出に制限が出てきます。 高齢者は、年金をもらうために、無職でいるか、正社員として、年金を払う立場に戻るのかを選択しなくてはなりません。 また、病院に通ったり、体調が悪くても休めず、正社員と同じ労働をしなくてはなりません。 女性も、正社員になる以上、親の介護のために休んだり、子供の父兄会、運動会などの各種行事には出られなくなり、残業も当然のように出てきますので、家事との両立は難しくなります。 季節労働者の方も、農繁期に国に帰ることは許されなくなるのです。 派遣の問題は、18日から始まる通常国会で議論が始まります。 禁止か? 容認か? はたまた、条件付きで改正か? 景気の回復が、大きく左右されます。 とりあえず、為替の安定化、株価の回復は期待できそうです。 管さん、意外とやるかも知れませんよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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