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カテゴリ:ウォーターライフシステム
こんばんは、いかがお過ごしでしょうか?
ブログ・・・書くことが(ネタ)が無くなっちゃって・・・と、困っている方がいらっしゃると聞きましたが、 私の場合、週に2回の更新ですし、書きたいことが山ほど合って、話しに困ったことはありません。 逆に、時間が無くて、書きたいことが先送りになり、タイミングを逃して書き損じる話題がたーくさんあります。 さて、もう、1ヶ月前の話しになりますが、ここのところ、ガーデニングも落ち着いていますので、小学校の特別講義のお話し、やっと書けます。 今の日本は、社会全体、自信喪失と言いますか、閉塞感が蔓延しています。 政治も、経済も、ダメダメダメ・・・ 若者は、仕事に就けず、大学を出ても未来に希望が持てず、車や家の購入と言った消費意欲の低下はおろか、結婚もしない出来ないと言う無力感。 収入は減り、税金は増え、なのに、国は多額の借金で滅びようとしています。 なのに、政治は赤字国債を多発し、行政の無駄を省けず、自分たちの利権に振り回されています。 こうした大人の閉塞感、自信喪失が、子供達にも伝わってしまっているようで、勉強や集団行動に意味を見いだせず、小学校や中学校では「学級崩壊」が当たり前のように起きているそうです。 そうした、夢を失いかけている子供達に、地域の大人達が、自分たちの仕事の内容や生きる意味、未来に賭ける夢、勉強の大切さを語るという特別プログラムが、今年から、試験的に取り入れられるようです。 「他に、適任者がいない場合には・・」 と、言っていたのですが、お役に立てるならと引き受けました。 「キャリア教育特別講座」の特別講師ということで、私以外にも、大学の準教授、看護士、栄養士、幼稚園の先生、飲食店の社長、プロスポーツ選手の方々が集まりました。 午後の、5,6時間目を使っての特別授業です。 小学6年生、4クラス、およそ160人を10人ずつくらいのグループに分け、私らも、個々のブースをもらい、同時進行のディスカッション形式で、講義は始まりました。 私はもちろん、G&F社で研究している「ウォーター・ライフ・システム」の話しを、子供達にしましたよ。 「世界で起きている水不足の話し」や「砂漠化の話し」から始まり、ウォーター・ライフ・システムの実験、サイフォンの原理やパスカルの定理、ニュートンの定理に、ベルヌーイの定理まで、ちょっと難しいかな??と思う自然科学のことを、実験や例え話を用いてわかりやすく話しました。 「サイフォンの原理って言うと、難しいけど、君たちの家の中にたーくさんいかされているんだよ。 例えば、水洗トイレ、あれはね、サイフォンの原理なんだ。 別名、サイフォン式トイレとも言うんだ。 水道のシンクの下のパイプが曲がっているのを見たことある人?? あれもね、サイフォンの原理の応用なんだ。 サイフォンの原理とは、曲がったパイプやチューブの中の水が、その表面張力を利用して、上下に動くことを言うんだよ。 ところで、なんで、パイプが曲がっていて、水が溜まっているかわかるかな?」 「ゴキブリが来ない!」 「ネズミも通れない!」 「良い答えだね。素晴らしいよ。 他には??」 「・・・」 「じゃぁ、臭いはどうかな?」 「臭いも来ない!」 「そういうこと。パイプの中を水でフタしちゃっているからなんだ。 新しい水を入れると、古い水は流れてしまうけど、新しい水が、ちゃんとフタをしている。 すごいよね。 こんなことを、ギリシャ時代から考えられていたんだ。 ウォーター・ライフ・システムは、そういったサイフォンの原理を利用して・・・」 「次ぎに、ニュートンの定理を知ってる人は?」 「リンゴが樹から落ちる!」 「落ちるーー!」 「その通り。たいていの物は、地面に落ちるよね。でも、地球の反対側の人はどうだろう?空に飛んで言っちゃうのかな? 君たちの足下をずーっとずーっと掘っていくと地球の反対側に出ちゃうけど、反対の人は?」 「落ちなーい。」 「なぜだろう?」 「わかりませーん。」 「そうか、ニュートンの定理は万有引力の法則と言って、全ての物に引き合う力と重力があることを言っているんだ。だから、地球の中心に向かって、落ちるというか引っ張られているんだよ。 この力を使って・・・」 「難しそうだけど、こうやって生活の中には自然科学の応用がたくさんあるんだ。そう考えると、勉強はとっても身近なものでしょ? 料理も洗濯も掃除もガーデニングも、みーんな自然科学が使われているんだよ。」 少々おおざっぱな説明ですが、こんな調子で、講演をしていきました。 子供達、みんな真剣でしたよ。 干ばつで、ひび割れた大地の上で、たくさんの動物たちが死にゆく話しには、目を潤ませ、 食料に餓え、テロやデモが起きる話しには、一生懸命考え、 砂漠を緑に戻し、人や動物たちが帰ってくる話しには、目を輝かせ・・・ 学級崩壊、ギャングエイジ、そんなことがあるのかと思うほど、私語もなく、集中し、話し合い、笑い、楽しい時間を過ごせたと思います。 私も、一生懸命でしたが・・・・気がつけば、先生方やご父兄の方も子供達と一緒に・・・ ちょっと、緊張しましたよ(笑) 講演が終わり、ホワイトボードを消そうとすると、 「ちょっと待って下さい!」 先生方が、必死にメモを取っています。 「あとから、子供達に質問されても良いように、こっちも勉強しておかなくちゃ。」 「水洗トイレが、サイフォンの原理とは・・」 「先生、クルクルストローも、サイフォンの原理ですよ。」 「なーるほどね。」 そして、講堂を出ようとすると、 数人の女の子が走ってきました。 「すみませーん、サイン下さい。」 「はぁ?」 「ここに、サイン下さい。」 「はい・・・じゃぁ、フルネームで。」 「どうしたら、おじさんのようになれるんですか?」 「そうだね、いろいろなことに興味を持ち、原因と理由を勉強したり、研究したりすることかな・・」 「私は、おじさんのような仕事がしたいです。」 「みんな、これからたーくさん勉強して、10年くらい経ってもその気持ちが変わらなかったら、訪ねておいで。 一緒に仕事をしましょう。 一緒に地球を緑にしちゃおう。」 ひとりひとりと握手を交わしたんですが、教室に戻ったはずの子供達がみんな出て来ちゃって、ちょっと大変でしたが、私も感動しちゃいました。 日本の未来を背負う子供達、たくましいです。 純粋です。 10年後、彼ら彼女らは22歳、私はOO歳。 一緒に仕事をする日が、来るかも知れません。 そのときまで、元気でいなくちゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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