グリーンアンドフラワー

こんにちは、ここのところのお天気、日替わりでめまぐるしく変わっております。
昨日は小春日和、今日はドン曇り。
ガーデニングも、ちょいと肌寒いです。
ツルバラの整理などをせっせとしておりました。

写真はトマトの森の青かったトマトたち。
出窓の日光浴で、だいぶ熟してきましたよ。
今日から、少しずつ食べていきます。

何でも、トマトには抗ガン作用があるとのこと、2525pontaさんのブログに書かれています。
赤い成分リコピンは、体に良いんですね。
せっせと食べなくては・・・

さてさて、これまた１ヶ月前くらいの話しです。

私はバイクで走り回っておりますので、東京は大田区中の銀行をあちこち利用させて頂いております。
ある信用金庫酸での出来事なんですが・・・

ＡＴＭを利用して、銀行を出ようとしたときのことです。

　バタバタバタ！　カツカツカツカツ！

女性のヒールの音と、革靴のけたたましい音。
行員さんが血相を変えて、こちらに全速力で走ってきます。
自動ドアが開き、数歩表に出た私。
思わず、非常事態と察知してしまいました。

　（強盗か？）
　
自分の前には、静かな町の風景。
でも、振り向くと、行員さんがカウンターを飛び越えんばかりの勢いでこちらの方へ。

　（何事？）
　（私？）
　（いや、忘れ物もないし、悪いこともしていないし・・）

気のせいか、ソファーで順番を待っている人たちも、こちらを凝視しているような・・

　「待って、待って下さい！」
　「私ですか？」
　「ハイ、待ってー、行かないで下さい！」

やはり、私でした。

　（なんで？　どうして？　何があったの？）

心臓はバクバク。
行員さん男女は、私とバイクの間に入り、肩で息をしています。

　「あの　ハァナァ、私なんですが　ハァハァ、このたび　ハァ、本店に　ハァハァ」
　「落ち着いて下さい、なにがあったのです？」
　「フゥーーーー、私、この２月から本店に移動になったもので、１月一杯で、この支店を去ることになりました。で、お世話になったご挨拶をと、思いまして。」
　「僕もなんです。僕は、本店ではありませんが、別の支店に移動で・・・」

　「その挨拶のために、走ってきたの？」
　「ハイ、どうしても、お別れが言いたくて。」

　「正直、心臓が止まりそうでしたよ。普通に声をかけてくれればいいのに。」
　「ちょっと、躊躇していたら、アンクルさん、早足で行っちゃうから・・・」
　「で、全力疾走？」
　「ハイ」

　「お世話になりました。」

二人とも、目が涙ぐんでいます。

　（まばたきくらいしてくれ、なんで、そんなに感動している？）

ただの移動騒ぎで、この感動劇。
なんでしょう？

　（ドッキリカメラか？　いや、違う、この人達、マジだ・・）

なんか、よくわかりませんが、こっちまでグッと来ちゃいました。

　「そうですか、いつも素敵な笑顔で応対してくれてありがとう。本店に行っても、その笑顔で頑張って下さいね。」

二人とも、手を差し出してきます。
　
　（握手を求めてきている？？）

なりゆきで、私も握り返します。

私のクセなんですが、握手をするときは、ちょっと痛いくらいに強く手を握るんです。
そうすると、気持ちが伝わるのと、握手した（された）という実感があるもので・・

ついに、女の子は涙がこぼれ落ちて来ました。

　「？？？？？」

別に、食事に行ったわけでもないし、プライベートなお付き合いもないのに？？
　
　（おいおい、握手のせいか？　なんだ？　この感動の空気は？）

店の奥で、支店長が拍手しています。
他のお客さん達も、一緒に感動しているような・・・

　（いつまで続くんだ、この握手？　しかも、終わった女の子までまた手をのせてきた。）

信用金庫の駐車場で、何故か３人、延々と続くガッチリの握手。

　（映画のラストシーンだ。　ヘタに、感動的な事を言うと、泣き崩れられちゃう）

　「移動しても元気でね。」
　「ハイ、アンクルさんもお達者で。」
　「さぁ、戻らないと。」
　「ハイ」

　（水戸黄門のラストシーンだ、介さん角さんに八平衛が出て来たりして・・）
　（と言うことは、俺は水戸黄門？　爺様じゃないか？？　参った。）

銀行の窓口の女の子と営業さん、私はごく一般のお客さん。
こんなこと、初めてです。
あまりにびっくりし、驚いた物で、たぶん一生忘れないでしょうね。

いやぁ、驚きました。