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カテゴリ:政治・経済
アッという間の一週間が経ちました。
東北・関東大震災に遭われた方への、心よりのお悔やみを申し上げます。 お悔やみを申し上げても、どうにもなりませんが、こう言うことしか出来ません。 まったく、驚くべき、大震災でした。 さて、この一週間を振り返って、一番に感じたことは、政府への不信感でした。 みなさまは、何をお感じになったでしょうか? 私自身、昔は、マスコミの一員として、大韓航空機墜落、日航機、御巣鷹山墜落、湾岸戦争、阪神淡路大震災など、数々のニュースをお伝えしてきました。 今回、最大の疑問は、災害本部がどこで? 誰が委員長で? 何をしているのかが、全く見えてこないことです。 当たり前ですが、このような大規模災害では、災害本部は政府で、委員長は総理大臣です。 その、この国のトップの行動や考えが、ほとんど公表されないのが、不思議なんです。 一刻の猶予も許さない状況は、みなさん、ご存じの通りです。 本来なら、瞬時に自衛隊のヘリコプターで被災地を視察し、携帯電話を片手に、 「道路の確保」「支援物資の準備」「ライフラインの確保」 などを、矢継ぎ早に指示しなくてはなりません。 そして、逐一、官房長官からその要旨が発表されなくてはならないのですが、今回は、ほとんど、総理が見えてきません。 この原因は、党の体質にありそうです。 震災の直前まで、政治主導と称し、あえて官僚を遠ざけ、 社民党と協力を結ぶために、自衛隊を暴力装置と称し、 事業仕分けでは、スーパー堤防を始め、備蓄米、備蓄食糧、備蓄エネルギーにかかる費用に文句をつけてきた経緯があります。 環境問題では、世界に先駆けCO2の25%削減を掲げ、火力発電所を止め、窒素酸化物や二酸化炭素を排出しない、原子力発電にシフトし始めたときでもあります。 さらに悪いことに。政権を2分するような小沢氏の疑惑問題。 運が悪いとしか言いようがありません。 この震災前までと、震災後では、価値観が一気に逆転してしまいました。 一件無駄でも、堤防や公共工事の重要性が見直され、自衛隊は暴力どころか、心強い部隊であり、備蓄米や備蓄エネルギーは必要であり、 逆に、原子力発電所は、エコどころか恐怖の種になるなど、常識が真逆に働いています。 一番の問題は、情報の不足です。 何故、情報が不足になるのか? それは、強いリーダーがいないせいなのだと思います。 「責任は俺がとる、今は非常事態なんだ。」 総理が、こう言えないのだと思うのです。 「物資輸送のために、道路を確保したい。」 それは、国交省か? 警視庁か? 防衛省か? まずは、各大臣に聞いてみないと・・・ 全てが、こんな感じなんだと思えるのです。 全ての省庁のトップは、総理大臣なんだと知らないのかも知れません。 全ての機関は、総理大臣の命令で動くんです。 総理が、自衛隊のヘリを要請したからと言って、防衛大臣の顔がつぶれるわけではないのです。 小沢系議員に遠慮しているのか? 各大臣に気を使っているのか? これだけの非常時に、総理の顔が見えてこないんです。 政治主導というわりには、「誰の確認をとって、誰の判子をもらって、誰の意見も一応聞いて・・・」 という合議制、官僚体質が全ての決定を遅らせ、リーダー不在の印象を作ってしまったのではないでしょうか? 非常に歯がゆいです。 結局、災害支援も、政府の指示や方策の無い(あるいは伝わらない)まま、各自治体や企業、ボランティア団体などが個々に勝手に動き出しているようです。 東京都知事「東京は、日頃から電力で、東北にお世話になっているんだ。今、恩返しをしなくて、いつできる? 知事の権限で、ありったけの支援物資を送ります。」 東京都品川区長「目黒のサンマ祭りで、いつもお世話になっています。姉妹都市として、区長の責任で支援物資を・・」 いずれも、政府の要請ではないんです。 知事や区長といった、個々の自治体の判断で動いているんです。 総理や大臣だって、個人の責任で動いてもおかしくないでしょう。 なのに、動かないのか? そう言う情報がないのか? 総理の判断や指示が、聞こえてきません。 交通ルートはどうするのか? 中央救済センターはどこに設置されているのか? 司令所はどこなのか? 物流センターはどこなのか? たぶん、私を含め、誰も知らないと思います。 実は、たぶん、決まっていないからです。 驚きますよね。 この、国家的な非常時に、国がリーダーシップをとっていないなんて・・・ ですから、情報が流れてこないんです。 一週間も経つのに、組織が出来ていないのです。 これは、問題です。 与党は、国民の命を預かっているんです。 でも、それは、自分たちの仕事と思っていないのではないでしょうか? そこがすごいというか、驚きます。 民主党自身も驚いているのでしょうね。 突然、政権与党になってしまい、 「おい、公約はどうするんだよ??」 「やっぱり、主義主張も違うし、分裂かなぁ」 「未曾有の大震災? 聞いてないよ・・」 こんなはずじゃ、なかった。 そう思っているのかもしれません。 でも、与党となっている以上、国民の命を守って欲しいです。 震災地同様、今、日本の都市部で起こっている物資不足にも、早急に手を打ってもらいたいです。 暴動は起きないでしょうけど、いらぬ混乱は避けたいものです。 まめな情報、リーダーの確認・・・ 顔を売るチャンスなんですから、もう少し頑張ってもらわないと。 この震災が収まったら、また、問責決議案が出るでしょうねぇ。 もたついた、責任が問われるでしょう。 妻との結婚祝いのセントポーリア、復活しました。 癌治療の終わりを待っていたように、咲き始めました。 やっと、治療も終わり、転移も無さそうです。 一山越えたような気がします。 予断は許しませんが、ほっと一息です。 去年の今頃は、妻の病気と合わせて瀕死だったセントポーリアですが・・・ 不思議な物です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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