|
カテゴリ:政治・経済
こんばんは、月日が経つのは早いですね。
あの大震災から、もう、3週間が経ったのですね。 震災の名称も、「東北大震災」から「東北関東大震災」へ「東北太平洋大震災」もあり、「東日本大震災」に変わってきました。 これは、被害地域や震源、被害状況が把握できなかったため、学術的に、名前が付けられなかったことを意味しています。 東北だけなのか? 関東は? 甲信地方は? いやいや、太平洋側が・・・ いろいろな状況を集計して、後世に伝えるために学会で承認される必要があったのです。 そしてついに、「東日本大震災」に決定したようです。 東北に限らず、千葉や茨城と言った関東地方。 山梨や長野と言った内陸にも被害があり、海側だけの震災じゃ無いという意味も盛り込まれました。 名前ひとつとっても、震災の重要性、範囲、被害状況が、盛り込まれるんですね。 さて、世間の人たちは、なにかにつけ「マスコミが悪い」 ここに落としどころを見つけようとします。 政治も経済も、事件も事故も、芸能も伝統も、「マスコミが悪い」の一言でチャンチャン、お終い。 こうなりがちです。 マスコミにいたものの立場で、一言言わせていただきますと、 「マスコミが悪い」 この言葉は、マスコミにとって賛辞であり、うれしいことなのです。 何故? マスコミを批判しているのに?? そう思いがちですが、裏を返せば、それだけ重要視していて下さっていることが手に取るようにわかるからなのです。 報道した結果が、多くの方々に伝われば伝わるほど、反響があるわけです。 多くの方に、情報が伝わった証拠が「マスコミが悪い」につながるわけなのです。 例えば「チェルノブイリの事故」 当時のソビエト政府は、事実を隠し、他国のマスコミが報道するまで、あの事故の報道はありませんでした。 今の中国も、国内のデモや、尖閣諸島問題は報道されません。 北朝鮮に至っては、世界情勢や国内の問題より、将軍様万歳のスペシャル番組ばかり。 情報が出ないわけですから、「マスコミが悪い」という批判も出ないわけです。 日本では、常に、情報があふれ、今回の大震災でも、夜を徹して様々な報道が流し続けられました。 確かに、「OO地区でOOの汚染物質が検出されましたが、安全です。」 など、危険なのか、安全なのか? 理解に苦しむような報道も多々ありますが、何の情報も選択も出来ないよりは、情報があったほうが、判断がしやすいことは、事実です。 国民には、知る権利があり、その権利を守るため、マスコミはあらゆる報道を続けるのです。 1に人命、2に財産・・・ コマーシャルで成り立っている放送局はわかりませんが、受信料で成り立っている放送局では、何をさしおいても、人命の報道が一番の使命とされます。 それは、事件であったり、事故であったりしても、まず、日本人の安否の確認、生命の確認が最優先されるのです。 テロ、クーデター、自然災害の中でも、命がけで同胞の生命のために取材し、家に帰ることなく寝ることなく、24時間働き続けても、その報道が続けられます。 次ぎに、財産。 個人の財産のみならず、国の権利や国益を守るために、他国のクーデターでも、日本にどのような影響を及ぼすのか、政府と連絡を取り合いながら、報道を続けます。 中国のレアアースの問題や、リビアのクーデターの報道は、未だ続いています。 日本の技術輸出や石油製品の輸入など、国の財産に大きくかかわるからです。 報道が遠慮したり、自粛してしまったら、情報が得られません。 「マスコミが悪い」と言う言葉さえ聞けなくなってしまいます。 福島の原子力発電所事故の報道、連日伝えられております。 でも、それは、健全な証拠でもあり、事態は、それほど深刻ではないという事実でもあります。 もし、事故の報道がなくなり、被災地の復興だけの話題になってしまったら?? それこそ、国民には言えないほどの深刻な事態が来ているか、もう、手に負えなくなってしまったか・・・という、最悪な事態を示すことにもなります。 報道が続く限りは、国は正常であり、健全であり、ある種の平和が維持されている証拠でもあります。 ただ一言。 「マスコミが悪い」チャンチャン。 これで、すべてを納めて終わらせることのないよう、 報道される情報をしっかり吟味し、自分のものとし、自分の尺度で「善」「悪」を決めるよう、個人個人を磨いていきたいものです。 「マスコミが悪くて、自分は悪くない」 「マスコミが悪くて、世間は悪くない」 マスコミを悪く言うことは、個人の責任を問うわけでもなく、誰も傷つかず、適当に穏便に物事をやり過ごせる最高の手段ですが、何の解決にもならないと思うのです。 せっかくの情報ですから、責任の所在を突き止め、悪を正し、間違いを認め、改め、社会や政治、経済を少しでも良い方向に持っていけるよう、個人個人が判断し勉強していけたらと願います。 今回の原子力発電所事故、悪いのは、東京電力でしょうか? それとも、政府? 膨大なエネルギーを要求し続けた国民? 石油がないために、女子供を他国に売り、貧困や飢えに苦しみ、石油欲しさに太平洋戦争に乗りだした日本の歴史。 戦後、資源が無くても生きてゆけるよう、研究に研究を重ね「原子力」に希望と未来を見いだし、挙国一致で世界一とも言える技術と管理能力を身につけてきた日本。 二酸化炭素をほとんど出さず、地球温暖化防止の切り札として、鳩山前総理が世界に誇った日本の原子力技術。 反対する人もいましたが、「原子力」は日本人のみならず、世界中の人たちの夢の技術でもあったわけです。 今回の事故を機に、一気に世界は、火力発電に戻ることでしょう。 しかし、その先には温暖化、異常気象が待っています。 しかも、電力需要は中国やインドなどの新興国で猛烈に増え、減らすことは不可能です。 「電気はもっともっと使いたい、でも、原子力はダメ」 この矛盾する問題を、人類は乗り越えなくてはなりません。 ピンチをチャンスに、日本は、福島の原発事故を教訓に、新しいエネルギー開発に乗りだし、世界の先端に立ってもらいたいものです。 環境技術、エコロジー、さらに新エネルギー・・・ 資源の無い日本が、世界に可愛がられて生きていくため、マスコミは、悪役を買って出ても、このことを訴え続けなくてななりません。 そして、私たちは、全ての悪をマスコミのせいにしながら、少しずつ意識改革していきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[政治・経済] カテゴリの最新記事
|
|