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カテゴリ:政治・経済
こんばんは、これを書き終える頃には、日付が変わっているでしょうね。
震災から、約1ヶ月になりますね。 もう、あちこち、だいぶ落ち着いてきたようです。 テレビやラジオ、ネットがつながっていらっしゃる方は、ご存じでしょうけど、毎日のように有名人、芸能人、ボランティアの方が、被災地を往復しています。 そして、そのボランティア風景が、連日マスコミに流れています。 ここで、不思議なのは、遠くの出来事では無いという現実。 つまり、前回書きましたけど、東京やその他の地方と都市から、遠くはない、 むしろ近いところでの出来事だと言うことに、みなさん、気がつき始めています。 早朝、池袋サンシャイン前を出発し、8時前後の朝食は福島で。 お昼前に東北に到着し、「みなさん、お元気ですか?」と慰問をし、 お昼を食べ、「何に困ってますか?」また慰問をし、14時には出発。 20時前後には、東京に戻り夕飯を食べ、 テレビやラジオなどに出演・収録し、24時には六本木で打ち上げ。 「すごかったですね。」「驚きましたよね」 「そうだ、東北復興のため、東北の酒を飲もう!」 26時には赤坂でラーメンを食べ、「じゃぁ、お疲れ様」で帰宅。 車で数時間走ると、廃墟のような風景、ライフラインも無く、体育館で避難生活。 数時間戻ると、水もトイレも暖房もあり、コンビニもファミレスも普通に営業しているギャップ。 ニュージーランドやバングラディッシュの震災とは、全く違う近くの出来事なんです。 報道もされ始めましたが、「何故、避難所を離れないのですか?」 「どうして、受け入れ先にいかないのですか?」 こういう疑問が出始めました。 それに対し、被災地の方々も、「自分の意志で、避難所にいるのです。」 「土地を離れたくないのです。」 寒くても、水が、食料が無くても現地を離れたくないと言う意志を現し始めました。 この意思表示は重要です。 日本中にあふれる善意を、円満に納めなくては、いらぬすれ違いが生まれてしまいます。 片方では、全力を上げて、受け入れ準備をして待ち続け、 片方では、移動する気が全くない。 この問題が起きている、大きな要因の一つに、政府の不在感があります。 どうも、自主的に動いているように見えず、官庁にも指示が出ていないように見受けられます。 対応が、後手に見えてしまうのです。 その一番の要因が、総理の不在です。 通常なら、総理が一日一回は会見し、被災地を励まし、復興への豊富を説明する。 そして詳細・具体案は、官房長官、各大臣が報告をします。 雲隠れしているわけでもないのでしょうけど、総理は姿を現さず、官房長官も、原稿の丸読みが多く、状況報告に終始しています。 復興へのプロセスや、法改正、閣議決定などの政府の意志や対応対策は、聞こえてきません。 避難所の数や、被災状況も把握できていないと思われます。 トップからの指示が出ない(もしくは伝わっていない)ため、各ボランティア、個人、団体、各自治体や首長、知事らが勝手に動き、被災地とマンツーマンの援助が始まってしまいました。 人の移動、物資の移動、情報の交換もまちまちになってしまったので、 受け入れに対して、反応がほとんど無いという状態が生まれてしまったように思えます。 東京都OO区からOO市へ・・・ 姉妹都市や友好都市を結んでいる町通しは、順調に物資もボランティアも行き来しています。 しかし、そういう関係からはずれてしまっている市町村には、何も届きません。 行政が機能していないからです。 ガソリンがないので動けず、政府や県庁は調査に来てくれない。 そういう忘れられた避難所は、マスコミを通して、政府に訴え続けるしかありません。 震災から1ヶ月が経ち、いろいろなことがわかってきました。 お互いの事情を理解し合った上で、次ぎにどうするべきか? 何をするべきか? 復興も、次の段階を迎えていると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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